シャープは1月26日、液晶テレビ“AQUOS”の新製品「AQUOS Bシリーズ」を発表した。3月1日より順次販売開始する。45V型/37V型/32V型/26V型という4種類の画面サイズの計10モデルが用意され、価格はいずれもオープン。各モデルの名称とパネルサイズ、実売想定価格は以下の通り。
「AQUOSのスタンダードモデルである“Aシリーズ”のデザインを継承しながらも、最新パネルや技術を投入したコストパフォーマンスに優れるモデル」と位置づけられており、ファミリーを始めとした幅広い層へのアピールを狙う。
モデル名 | 画面サイズ | デザインタイプ | 実売想定価格 | 備考 |
---|---|---|---|---|
LC-45BE1W | 45V型 | アンダースピーカー | 58万円前後 | フルHDパネル、デジタルWチューナー |
LC-37BE1W | 37V型 | アンダースピーカー | 43万円前後 | フルHDパネル、デジタルWチューナー |
LC-37BD1W | 37V型 | アンダースピーカー | 38万円前後 | デジタルWチューナー |
LC-32BD1 | 32V型 | アンダースピーカー | 27万円前後 | ワイドXGAパネル |
LC-26BD1 | 26V型 | アンダースピーカー | 21万円前後 | ワイドXGAパネル |
LC-45BE2W | 45V型 | サイドスピーカー | 58万円前後 | フルHDパネル、デジタルWチューナー |
LC-37BE2W | 37V型 | サイドスピーカー | 43万円前後 | フルHDパネル、デジタルWチューナー |
LC-37BD2W | 37V型 | サイドスピーカー | 38万円前後 | デジタルWチューナー |
LC-32BD2 | 32V型 | サイドスピーカー | 27万円前後 | ワイドXGAパネル |
LC-26BD2 | 26V型 | サイドスピーカー | 21万円前後 | ワイドXGAパネル |
新シリーズは、改良された「ブラックASV液晶パネル」を全モデルに搭載。新開発のカラーフィルターを採用し、コントラスト比を1200:1として黒の階調性を高めたほか、パネル特性の改善とマルチ画素技術によって、視野角も上下左右176度に拡大した。応答速度も6ミリ秒としたことでスポーツ中継など動きの速いコンテンツや、字幕テロップなどもクッキリとした映像で楽しめるという。
コントラスト比については、リビングなど実際に使用する環境下での明暗コントラスト(リビングコントラスト)も従来比1.5倍となる550:1に高められている。バックライトには65V型「LC-65GE1」などに採用されている、赤外線に近い部分の波長である「深紅」を追加した「4波長バックライト」を搭載、色再現性をNTSC比 91%とした。
LC-45BE1W/LC-45BE2W/LC-37BE1W/LC-37BE2Wは、解像度1920×1080ピクセルのフルHDパネルを搭載。それ以外のモデルもワイドXGAパネル(1366×768ピクセル)を搭載した。輝度は450カンデラ/平方メートル。筆内の明るさにあわせてバックライトの輝度を自動的に調整する「インテリジェント明るさセンサー」も備えた。
インタフェースとしては、HDMI/DVI/i.Linkの各デジタルインタフェースを全機種に備えた。BS/110度CS/地上デジタル放送チューナーを全機種に搭載、45V型/37V型の6モデルにはこの3波対応デジタルチューナーを2機搭載し、デジタル放送の2番組同時視聴や裏番組録画に対応した。
同社ではこれまで「液晶テレビならAQUOS」というイメージで商品展開を行ってきたがハイビジョン放送が受信可能な世帯が増加してきたことなどを受け、「フルハイビジョン液晶テレビならAQUOS」と、フルHD液晶テレビのラインアップを他社に先駆けて充実させる戦略をとる。今回の新商品群発表により、AQUOSのラインアップは全30モデルとなったが、その1/3、実に10モデルがフルHD対応となっている。
「37V型については、今年中に全製品をフルハイビジョン対応とするつもり」。同社はAQUOSのフルハイビジョン対応をさらに推進する意向を示したが、26V型など中小型モデルのフルHD化については、「技術的な問題はないが、リクエストがあるかも含め、市場動向を見ながら検討していくべきと考える」と、全モデルのフルHD化については慎重な姿勢を見せた。
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