メディアファイルの転送には付属ソフト「VoToL Link」を使用する。転送対象となるフォルダをあらかじめ指定しておくことで、VoToLの接続時に自動転送を行えるほか、ファイルサイズや録画日時をキーにして自動的に該当するファイルを転送する「おまかせ転送」などの機能も備える。また、接続するPCがSmartVisionを搭載したVALUSTAR/LaVieならば、録画予約と同時にVoToLへの転送を予約しておくこともできる(SmartVision 2.7以降が必要)。
対応しているメディアファイルは動画がMPEG-2/MPEG-4(SP/ASP)/WMV9(Windows DRM対応)、音楽がMP3/WMA(Windows DRM対応)/WAV/Ogg Vorbis/AAC。画像がJPEG/GIF/PNG/BMP。テキスト(TXT)ファイルの表示も可能だ。
VoToL Linkの画面は3ペイン構成となっており、利用に際しては画面左の「転送ファイル追加」から転送したいファイルを選択し、画面中央の「転送リスト」でファイルを確認、その後にVoToLへの転送という流れになる。ファイルの追加はエクスプローラからも行えるので、PCのHDD内にある録画済みファイルやエンコードした音楽ファイルの追加も直感的に行える。動画/音楽/静止画/テキストの切りかえは画面中央上部のタブで行う。なお、VoToL Linkは基本的に転送ソフトなので、CDリッピング/エンコードなどの機能は備えていない。
VoToLは本体にエンコード機能を有しているため、基本的にファイルの変換作業は必要なく、再生可能なファイルをVoToLへ転送するだけで動画や音楽が楽しめる。転送に必要な時間はMPEG-2で録画した1時間番組(約175Mバイト)で約15分ほどだ。
MPEG-2ファイルについてはVoToL側で「再生できるのはビットレート8Mbpsまで」という制限が存在しており、該当する場合には手持ちのソフトで再エンコードを行うか、VoToL Linkに実装されているWMVファイルへの変換機能を利用することになる。WMV変換についてはビットレートや解像度を「高画質」「標準」「長時間」もしくは「カスタム」に変更できる。ただし、動画変換の常として、変換にはそれなり(Celeron 2GHz/メモリ768Mバイトのマシンで実時間程度)の時間がかかるので、WMV変換を行う際には就寝前にセットしておくなどの工夫が必要だろう。
設定名称 | 高画質 | 標準 | 長時間 |
---|---|---|---|
ビデオコーデック | WMV9 | WMV9 | WMV9 |
ビットレート | 1.5Mbps | 1Mbps | 512kbps |
解像度 | 640×480 | 320×240 | 320×240 |
オーディオコーデック | WMA9.1 | WMA9.1 | WMA9.1 |
ビットレート | 128kbps | 64kbps | 32kbps |
サンプリング周波数 | 44.1kHz | 44.1kHz | 22kHz |
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