　これはベンチマークをとるまでもなく気がついていたのだけど、iMac Intelは起動が速い。実際に測ってみると以下のようになる。本体のうしろに手を回して電源スイッチを押してからの時間をストップウオッチで手計測。3回の平均（単位秒）。ストップウオッチは1／100秒計だけど、あまり意味がないので小数点以下1位以下は四捨五入した（以下同じ）。


機種	intel 512	intel 1G	G5
スイッチオン	--	--	--
起動音発生	4.9	5.5	3.0
リンゴマーク表示	10.7	11.3	29.3
OS起動画面表示	22.0	28.5	60.0
起動完了	25.2	32.0	63.8

　半分の時間で起動している。とくに起動音のあとリンゴマークが出るまでの、画面が真っ暗な不安な状態が短いというのはえらい。

iDVDによるDVDエンコード

　普通にiMacを使っているような人の作業の中で一番時間がかかるのがこれだと思う。

　1時間59分54秒の動画（*2）を、DVMC-DA1経由でiMovieで取り込みiMovie HDでチャプタをつけて（*3）、iDVDでエンコード。DVDメディアに焼くのではなく、「イメージファイルに書き出す」を選択。iDVDはエンコードが終わってからファイルを作成するので、作業開始時刻とできあがったイメージファイルの作成時刻との差が、エンコードに要した時間ということになる。これは1度しか試行していない。


機種	intel 512	intel 1G	G5
DVDエンコード	1時間59分28秒	1時間45分50秒	3時間4分13秒

　同じメモリ容量の場合、iMac G5の57.5％の時間で作業が終わっている。動画の時間と比較すると、なんとかリアルタイムで圧縮できるかなというところまできたようだ。

QuickTimeによるH.264圧縮

　ちょっと前までは動画の再圧縮というのはマニアだけがやることだったけど、第5世代iPodの登場で、様子が変わってきた。その中でも時間のかかるのはH.264での圧縮だ（っぽいかもしれない：新iPodをアレコレいじってみた）。

　データはさっき取り込んだものを使う。iMovieでは長い動画を取り込むと、ファイルは1.9Gバイトごとに分割するのだけど（*4）、その1つのファイルを使った。フォーマットはDV/DV PRO -NTSC、動画の長さは9分28秒。

　このファイルをQuickTime Playerで開いて「ムービーからiPod（320x240）」で保存（*5）。計測はAppleScriptによる。


機種	intel 512	intel 1G	G5
ムービーからiPod	8分35秒	8分24.3秒	9分22秒

　同じメモリ容量でiMac G5の90.0％の速度だ。これはそれほど速くなっていない。QuickTimeのエンコードエンジンの最適化が進んでいないのかもしれない（*6）。

iTunesによるリッピング

　59分0秒のアルバム（中島みゆき「転生」）をAAC 128kbps（iTunesのデフォルト）で取り込む。普通に計測するとドライブの速度を測っていることになってしまうので、いちどハードディスクに非圧縮のAIFFでコピーして、それをAAC 128kbpsで取り込んだ。ストップウオッチによる手計測。3回の平均。