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冒険心をくすぐるデジ一眼ライブビュー撮影――オリンパス「E-330」レビュー(3/5 ページ)

» 2006年02月17日 16時29分 公開
[永山昌克,ITmedia]

 そして、シャッターボタンを押すといったんミラーダウンし、再度ミラーアップして撮影が行われる。Aモードに比べてレリーズタイムラグは若干長い。

photo プレビュー機能を使えば、撮る前に被写界深度をチェックできる。ここではF11まで絞り込んでいるので、上のライブビュー画面に比べると、背景のボケ量が異なることが分かるはず
photo プレビュー機能は、通常の「プレビュー」のほか、絞り込んでも画面が暗くならない電子式の「プレビューB」モードも選択できる。なお、このプレビューBは、Aモードでも使えるし、ライブビューオフの場合でもボタンを押すことで一時的に使用できる。見落としがちの機能だが、これは非常に便利
photo プレビュー機能は、ボディ背面の「ドライブ/コピー/プリントボタン」に割り当てて使用する。多機能な割には、ボタンの数が少ないのがやや不自由に感じる

多機能を詰め込んだ操作インタフェース

 長々とライブビュー機能を説明したが、おおよそ理解いただけただろうか。解説が下手なことを差し引いても、「ミラーアップって何? プレビューって何?」と首をかしげる一眼レフ機のビギナーには、E-330のライブビュー機能はちょっと取っ付きにくいかもしれない。そもそもAモードとBモードに分かれていること自体、コンパクト機にはないハードルだろう。

 でも、多少でもカメラや写真に興味を持つユーザーであれば、このライブビューはきっと楽しめるはず。わたし自身、約1週間の試用で十分に使いこなせたとはいえないが、病み付きになるほどハマった。ライブビューを見ながら、撮影のアングルやポジションを変えたり、ズーミングをしたりするだけで撮る意欲が刺激されるほどだ。

 カメラを顔の高さにまで上げなければならない従来の一眼レフ機では、撮る行為自体がどうしても大袈裟になりがちだが、E-330なら腰や胸の高さから気軽にスナップできる。人物撮影では、撮られる相手に威圧感を与えないメリットもある。

photo レンズマウントは、もちろんフォーサーズマウント。撮像素子の前面に付着するゴミやホコリを超音波振動でふるい落とす「ダストリダクションシステム」があるので、安心してレンズ交換ができる
photo 記録メディアは、コンパクトフラッシュとxDピクチャーカードのダブルスロットに対応。電源はリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の電池寿命はファインダー使用時で約400枚、Aモードで約250枚、Bモードで約200枚

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