「ポケットに〜」と書いたが、実際にはEX-S600をネックストラップに装着して、首にぶら下げた上でコートの内ポケットに入れていた。撮りたい瞬間にすぐ撮影するためにはこのように首にぶら下げるのがイチバンなのだが、ビデオカメラでこれをやるとかなり行動の妨げになる。その点、EX-S600は90(幅)×59(高さ)×16.1(厚さ)ミリ・約115グラムのカードサイズボディなので、首にぶら下げていてもまったくと言っていいほど気にならない。
いつでも首にぶら下げて、「あっ、このシーン撮りたい!」と思った瞬間にすぐに撮影できる。こんな“ムービー撮影の基本中の基本”の操作がビデオカメラよりもEX-S600の方が断然スムーズにできることにあらためて驚かされた。これは、常に身につけていても気にならないカードサイズの恩恵だ。
さらにEX-S600には、デジカメなのに動画専用のムービーボタンを用意している。ビデオカメラと同様に、ワンアクションで動画撮影ができるのだ。これがなにより便利でしかも分かりやすい。ビデオカメラが苦手だったママも「これなら簡単!」と積極的に動画を撮影してくれた。
そしてビデオカメラの使用が困難な場所でも、小型軽量なカードサイズのEX-S600ならなんなく撮影をこなすシーンがある。例えば、遊園地の定番・コーヒーカップだ。
グルグル回るコーヒーカップは、体が左右に振られるのでカップ内からのビデオ撮影は非常に難しい。危険だからということで、乗車時のビデオ撮影を禁止しているケースもあるぐらいだ。実は筆者も以前、このコーヒーカップにビデオカメラ持参で乗り込もうとして「撮影はダメですよ」とやんわりと注意された経験がある。
それが今回はスルーパス。この時はEX-S600が外に見えるカタチで首にぶら下げていたのだが、ビデオカメラはダメでもデジカメならOKということなのだろう。「外観がデジカメ」というのは、こんなところで意外と重宝するものだ。
左手でコーヒーカップの回転ハンドルを持ち、右手でEX-S600をかまえる。500グラム以上あるビデオカメラではかなりキツイ撮影スタイルも、バッテリー込みで約130グラムのEX-S600ならまったく苦にならない。
一方、片手撮影で気をつけなくてはいけないのが「手ブレ」の問題だ。だがご安心あれ。EX-S600には動画手ブレ補正機能が搭載されている。手ブレの補正方法は、CCD映像を一度メモリにキャッシュして次の映像と比較して像のズレを画素ズラシで補正する「電子式手ブレ補正」。CCD解像度に余裕のあるデジカメならではの方式だ。
屋外撮影を行っていて驚かされたのは、液晶表示の美しさ。EX-S600に搭載された2.2インチの液晶ディスプレイは、外光に応じて液晶の輝度(明るさ)が自動的に調整されるという優れもの。ビデオカメラでもここまで鮮やかな液晶はお目にかかったことがない。明るい屋外では、最大で従来機(EX-S500)の約2倍まで液晶の輝度を高めて視認性を確保してくれるので、まさに屋外での動画撮影にはもってこいの機能なのだ。
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提供:カシオ計算機株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年3月31日
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