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薄くなったポートレートに強い小型デジカメ、ニコン「COOLPIX L3」

» 2006年02月21日 16時42分 公開
[ITmedia]
photo COOLPIX L3

 ニコンは2月21日、コンパクトデジカメ「COOLPIX L3」を2月24日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は2万円台後半。日常生活で気軽に使って欲しいという「L(Life)」シリーズの製品で、ポートレート撮影に強いという特徴はそのままに本体のスリム化などをすすめ、使い勝手を向上させた。

 Lシリーズの製品としては2005年9月に「COOLPIX L1」が発表されているが、新製品は入手性に優れた単三形乾電池を使用しながら厚さを26ミリまでスリム化したほか(L1は厚さ47ミリ)、しっかりと握り込めるグリップ「Nice Grip」も備えることで、良好なグリップ感を実現している。

 画面のどこに顔があっても自動認識してピントをわせる「顔認識AF」、内蔵フラッシュ制御と内部画像処理の2つで赤目を軽減する「アドバンスト赤目軽減」、逆光などの光量不足で暗くなった部分を自動補正する「D-ライティング」という3つの独自機能を搭載する。同社では3つを総称して「フェイスクリアー機能」と呼び、本製品をポートレートがきれいに撮影できるコンパクトデジカメとしてアピールしている。

 1/2.5インチ有効510万画素のCCDを搭載。約91(幅)×60.5(高さ)×26(奥行き)ミリのボディに、焦点距離38〜116ミリ(35ミリ換算)の光学3倍ズームニッコールレンズを備える。F値は3.2〜5.3。約4倍の電子ズームも備えており、併用することで最大464ミリ(35ミリ換算)の望遠撮影が行える。背面には輝度調整機能付きの2インチ液晶を備える。

 COOLPIX L1と同じく、撮影モードにはオートのほか撮影状況や被写体にあったモードを選択するだけでイメージ通りの撮影が行える15の「シーンモード」を備える。「スポーツ」や「夜景ポートレート」のモードでは、ガイド機能に従うだけで細かな調整も可能だ。動画撮影機能や約1.7コマ/秒の連写機能、16コマまで可能な連続撮影機能も備える。

 記憶メディアはSDメモリーカード。カメラ本体にも約23Mバイトのメモリを内蔵しており、SDメモリーカード/内蔵メモリ間のデータコピーも可能。電源には単三形アルカリ乾電池を2本使用し、CIPA基準で約200枚の撮影が行える。オキシライド/リチウム電池のほか、COOLPIX L1やCOOLPIX 3100用のオプションバッテリ「EN-MH1-B2」も利用できる。EN-MH1-B2使用時の撮影可能枚数は約330枚。

 主な仕様は以下の通り。

製品名 COOLPIX L3
撮像素子 1/2.5型CCD 有効510万画素
レンズ 光学3倍
焦点距離 35mm判換算38〜116mm
撮影距離 30cm〜∞(マクロ時は約10センチ〜∞)
測光方式 マルチパターン測光、中央重点測光
記録メディア SDメモリーカード(内蔵メモリ23Mバイト)
連写機能 連写(約1.7コマ/秒)、マルチ連写(16コマ連続撮影)
液晶ディスプレイ 2型TFT液晶(8.6万画素、輝度調整機能付き)
サイズ 約89.5(幅)×60.5(高さ)×47(奥行き)ミリ、約180グラム(本体のみ)
市場想定価格 2万円台後半

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