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DVDライター直結でPCレスDVD作成――HDDムービー“新Everio”「GZ-MG67」春のビデオカメラ特集(3/3 ページ)

» 2006年02月22日 15時02分 公開
[浅井研二,ITmedia]
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 インデックス表示は、従来の「オールインデックス」「日付インデックス」だけでなく、「イベントインデックス」にも切り替えが可能だ(動画モードのみ)。これは撮影したファイルをジャンルで分類するもので、撮影時に各ファイルへイベントアイコンを割り当てておく(撮影後の割り当て・変更も可)。アイコンは旅行/運動会/結婚式/パーティー/ビジネスなど、全30個が用意されている。

photo 動画再生モードで「インデックス」ボタンを押すと、全表示、日付ごとの表示、イベントごとの表示と、サムネイル一覧の表示方法が切り替わる
photo イベントアイコンは全30種類。この画面では「レジャー」「旅行」を割り当てたもの

 使い勝手の面では、起動時間が短縮された。「GZ-MC500」では約11秒、「GZ-MG70」では約7秒かかっていたが、「GZ-MG67」では電源を入れて約4秒で撮影が開始可能となる。ほかに細かい点では、録画/静止画ボタンが半円形になり、以前よりも押しやすくなった感じだ。

 撮影品質は、やはり「GZ-MG70」に近いが、映像がやや締まり、色合いも自然になった印象。静止画も傾向は同じだが、こちらはほんの少しだが「GZ-MG70」のほうが明瞭だった感じはする(まったく同じ条件でテストしたわけではないので、確実とはいえないが)。いずれにせよ、動画・静止画ともに、気軽に持ち運べるサイズの製品としては、十分に実用に堪えうるレベルの品質を提供している。

 今回は残念ながら「専用DVDライター」は試用できなかったのだが、基本的には、USB接続を行い、本体のメニューでファイルやプレイリストを選択して実行というシンプルな流れで、DVD作成ができるようだ。メディアはDVD-RとDVD-RWに対応し、記録はVIDEOモードで行われる。

 問題は、「GZ-MG67/77」では従来のEverioと同じく、編集機能がプレイリスト登録のみで、シーンの分割や一部削除といった編集機能がない点だろうか。そのため、撮影した映像はファイル単位でしか保存できず、ファイル内の前後といった不要な場面もそのままDVDへ記録するしかない。あくまでPCを使わずに、ビデオカメラ本体だけで編集・保存をすませたいなら、編集機能の充実したDVDカメラのほうを選んだほうがいいかもしれない。

photo SDカードスロットは従来と同じく、本体底部にあるが、スロットカバーは変更された

ビデオ撮影のサンプル画像

photophoto いずれもワイドモード、画質は最高のウルトラファイン(約9Mbps・VBR)で撮影。映像は「GZ-MG70」と同じ傾向だが、色はよりしっかりと乗っている印象だ。

静止画撮影のサンプル画像

photophoto 最高品質で撮影(1632×1224・ファイン)。モニターはワイド化されたが、16:9での静止画撮影モードはなく、4:3画像のみ(1632×1224のほかは、1280×960、1024×768、640×480)となる。ファイルサイズは780Kバイト前後。細かい部分のツブれのほか、カラーノイズもやや多い印象だ

内蔵フラッシュ、および、ナイトアイ撮影

photophoto 日光下の室内での静止画撮影(左)と内蔵フラッシュを利用した静止画撮影(右)
photo 動画撮影時は当然ながらフラッシュは使えないが、低照度撮影が可能なナイトアイ機能は装備されている。最低被写体照度1ルクスと、ほぼ灯りのない環境(画面左)でも、ナイトアイモードにすればカラー撮影が可能だ(画面右)。ただし、シャッター速度を極端に落として(1/2)撮影するものなので、動きのある被写体には向かない
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