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コンパクトボディから硬質サウンド――クリエイティブ「TravelDock 900」レビュー小特集:机上のお手軽サウンド強化(1/2 ページ)

» 2006年02月23日 10時52分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 +1アイテムで机上のサウンドライフを豊かにしてくれる製品を紹介するこの小特集。“サイコロスピーカー”ヤマハ「NX-A01」、“360度ステレオ”のTDK「SP-XA80」に続き、今回はよりコンパクトなクリエイティブメディアの「TravelDock 900」を取りあげたい。

photo TravelDock 900

 クリエイティブメディアといえばPC用サウンドカード「サウンドプラスター」シリーズを始め、ポータブルプレーヤー「Zen」「MuVo」などを用意するメーカーとしておなじみ。実はスピーカーシステムも豊富で、「GigaWorks」「Inspire」「I-Trigue」など7.1chから2.1ch、シンプルな2chステレオタイプまでを各種取りそろえている。

 TravelSound/TravelDockシリーズは名前のとおり、旅行を始めとしたレジャーシーンでの利用を想定したポータブルタイプのスピーカーユニットだが、非常にコンパクトな作りとなっており、机上での使用にも適している。シリーズは現在9製品が用意されており、TravelDock 900は2005年冬に販売が開始された最新製品だ。

メガネケースほどのコンパクトなボディ

 本製品はデジタルアンプを内蔵したアクティブタイプの2chステレオスピーカーユニット。滑らかなホワイトの本体は携帯性に優れる折りたたみ式で、本体上側には33ミリのネオチタンマイクロドライバを2つ配置する。下側右手(手前右側)には音量調節ボタンと電源ボタンを備える。

photophoto 使用時(右)と折りたたみ時


 サイズは使用時が約152(幅)×82(高さ)×85(奥行き)ミリ、収納時が約152(幅)×69(高さ)×40(厚さ)ミリ。大きさについては、やや厚みのあるメガネケースを想像すればいい。重さは約258.4グラム(本体のみ)。電源には単四形乾電池を4本使用し、最大で約32時間の連続利用が可能。ACアダプタは付属しておらず、必要に応じて別途購入することになる。本体を閉じると自動的に電源がオフになるので、消し忘れて気が付いたら電池切れという事態に陥ることもないだろう。

 乾電池でも駆動可能なポータブルタイプのため、搭載しているデジタルアンプの出力は2ワット×2と控えめ。機能としてはシンプルなステレオスピーカーユニットだが、音に広がりを持たせる「ワイドステレオエフェクト」という機能を備えており、背面のスイッチでON/OFFが行える。

photophoto 手前右側の電源ボタンは利用時に青く光る(左)、背面のインタフェース


 背面インタフェースとしてはAC入力と3.5ミリピンジャック入力、USB端子を備える。スライドスイッチはワイドステレオエフェクトのON/OFFスイッチだ。USB端子はiPod shuffleの充電を行うためだけに用意されており(オプションのACアダプタ利用時にのみ充電可能)、本製品をUSBスピーカーとして利用することはできない。

 手元側の中央には「ドッキングステレオプラグ」と名付けられた3.5ミリピンジャック(オス)が用意されており、MuVoやiPod shuffleなどのポータブルプレーヤーを直接差し込める。なお、背面の3.5ミリピンジャックとは排他利用となっておらず、双方から入力がある場合には2つの音が混ざって入力されるので注意したい。

photophoto ドッキングステレオプラグ(左)、iPod shuffleをドッキングステレオプラグにセット


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