連載
2006年02月23日 15時51分 更新

今日から始めるデジカメ撮影術:

第42回 ブレとボケの関係 (1/5)

失敗写真にもいろいろあるが、「手ブレ」や「ピンボケ」が原因というケースは多いだろう。今回はそれらを克服して、キリっとしたカッコ良い写真を撮りましょう、という話。

 2005年から2006年のデジカメ新製品は「いかにブレを抑えるか」がテーマになってきた。それほど「ブレ」は失敗写真のもとなのだ。でも、意外に「ブレ」について分かっている人は少ないようで、非常に基本的なことなので、ここでちゃんと押さえておこう。

手ブレと被写体ブレとピンボケの判別

 失敗写真にもいろいろあるが、一番「失敗した」と感じるのは、「一番撮りたかったものがちゃんと写ってない」こと。

 「写ってない」にも、暗すぎたり明るすぎたり色がヘン、という問題もあれば、真ん中に入れたつもりがずれてしまったとか、まっすぐ撮ったつもりなのに傾いてしまったとか、あくびした瞬間を撮りたかったのに口を閉じた後だったとか、そういうのもある。

 でも今回は「なんか、もやっとしていてくっきり写ってない」という問題を取り上げよう。

 その原因は……レンズが汚れていたのに気づかなかった、というケースを除くと、「ブレ」か「ボケ」だ。「ブレ」には2種類あって、「手ブレ」と「被写体ブレ」がある。これらを混同しないようにすれば、失敗はグンと減るはずだ。

 手ブレは「撮影した瞬間にカメラが動いていたため、画像が全体にブレて写る」こと。一方、被写体ブレは「カメラは固定してあったけど、被写体が動いちゃって被写体だけがブレて写る」こと。

 この2つの“ブレ”の違いは「全体がブレているか、一部だけがブレているか」で見分けられる。

mn_100_0062.jpg 手ブレとピンボケの複合技。手前の猫の顔はピンボケ兼被写体ブレ。後ろにも動いててブレてる猫がいる。急に近寄られるとそうなっちゃうのよね

 ボケはいわゆる「ピンボケ」。ピントが合ってない写真のことだ。

 ピントが合ってないというのにもいろいろあって、画面全体のどこにもピントが合ってないというケースと、被写体以外のものにピントが合っちゃったケースがある。

 ピンボケの原因は2種類ある。1つは使う人のミス。料理を近距離で撮ろうとしたのにマクロモードになってないとか、風景モードのまま近距離の撮影をしちゃったとか、マクロモードだけど近寄りすぎたとか、空のようにピントが合いづらいものを撮ったときとか。ピントが合ってないときは画面に何か表示が出るなどカメラ側も知らせてくれるのだがそれが目立たない機種もあり、さらにピントが合ってなくてもシャッターは切れるのでピンボケ写真もできちゃう。

 もう1つは、カメラがうまくピントを合わせられなかったとき。薄暗い場所はピントが合いづらいし、背景にピントが合っちゃうこともある。

 いずれにせよ、逆光、日陰、薄暗い夕刻、室内など撮影条件がよくないときに起こりやすい。そして広角側より望遠側で撮ったときの方が起こりやすい。この2点に該当するときは慎重に撮るべし。

 まずはブレとボケを見分けよう。ボケは全体に「もやっ」とした感じで写る。ブレは手ブレにしろ被写体ブレにしろ、一方向にちょっとずれて写る。どちらかによって対策が違うので見極めは重要だ。

 ボケはできるだけ被写体を中央において、ピントが合ったのを画面上で確認してから撮ることでかなり防げる。手を伸ばして触れるような距離で撮るときは、マクロモードにするのがお勧め。

 逆に空のようにのっぺりしたものにもピントは合いづらいので、遠距離でピントが合わないときは、遠距離にあるほかのものでピントが合うものを見つけ、そこでフォーカスロック(シャッターボタンを半押しにする)してから撮るのがいい。

 分かりやすいように例を見てみよう。

mn_0486.jpg これがうまく撮れた例
mn_0498.jpg 手ブレ。全体がぼやっとブレている。よく見ると左右にブレてるのが分かるかと思う
mn_0480.jpg 被写体ブレ。実はこれ、ゼンマイ仕掛けで頭が上下し、シンバルを叩くオモチャ。頭だけが上下に大きく動いているのである。代表的な被写体ブレだ
mn_0485.jpg ピンボケ。ピントが背景に合っちゃった例だ。手ブレ作例の「ブレ」とこの「ボケ」を見比べると違うのが分かると思う
mn_0479.jpg ピンボケ。無理矢理遠景モードで撮ってみた。全体がもやっとボケている

 ブレの場合はシチュエーションや状況でいろいろな方法が使えるので、次で詳しく説明しよう。

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[荻窪圭,ITmedia]

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