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デノン、アナログ映像もHDMIに出力できるミドルクラスAVアンプ「AVC-2920」

» 2006年02月27日 16時07分 公開
[ITmedia]

 デノンは2月27日、AVアンプの新製品「AVC-2920」を発表した。ミドルクラスの位置づけながら、新開発の32bitフローティングポイントタイプDSP(新型SHARC)を採用して信号処理能力を向上。またアナログ映像をHDMIなどに出力できるビデオアップ/ダウンコンバージョン機能も備えた。価格は14万1750円。3月上旬に発売する予定だ。

photo 「AVC-2920」

 パワーアンプは、各チャンネル160ワット(6Ω、JEITA)×7chで、全チャンネル同一レスポンスの完全ディスクリート構成。スピーカーの初期設定を自動で行なう“オートセットアップ機能”やリスニングエリア全体の周波数特性の補正をする“ルームEQ(イコライザー)機能”を備えた。対応するサラウンドフォーマットは、DTS、DTS-ES、DTS96/24、DTS Neo:6、Dolby Digital EX、Dolby Digital、Dolby Pro Logic IIx、AAC。

 ファロージャ製I/Pコンバーターによるビデオアップ/ダウンコンバージョン機能は、480iのアナログビデオ信号を480pに変換してHDMIに出力できる。たとえば、コンポジットやS端子から入力した映像信号をHDMIやコンポーネントビデオから出力したり、逆にコンポーネントビデオ信号(480iのみ)をHDMIやSビデオ、コンポジットビデオに出力することも可能。各種の入力を1つのモニター機器に出力する際に便利だ。

photo HDMI端子は入力×2系統、出力×1系統。ビデオアップ/ダウンコンバージョン機能も搭載

 映像入力は、HDMI×2系統、コンポーネント×3系統、コンポジット×7系統、Sビデオ×7系統。映像出力はHDMI×1系統のほか、コンポーネント×2系統、コンポジット×3系統、Sビデオ×3系統を備える。各HDMI端子はHDMI Ver1.1対応で、マルチチャンネルデジタルオーディオ入力をサポートした。一方のオーディオ入力は、光デジタル入力×5系統や同軸デジタル入力×2系統などを含む11系統。出力は、7.1chプリアウト×1系統、レックアウト×3系統、光デジタル出力×2系統など。

 外形寸法は、434(幅)×171(高さ)×429(奥行き)ミリ。重量は14キロ。電源部には、各ブロック毎に分離した大型メイン・トランスを採用したほか、マイコン専用のトランスを独立して搭載。各回路間の干渉を抑えることにより鮮明な音場再生を可能にしたという。

photo 外部の振動を最も嫌うパワートランジスタは大型のアルミヒートシンクに取り付けられ、そのヒートシンクはシャーシにしっかりと固定して防振構造とした。大型のヒートシンクは全チャンネルの出力トランジスタを効率よく放熱する

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