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硬派なスタジオサウンドを机上で再現――BOSE「Micro Music Monitor」レビュー小特集:机上のお手軽サウンド強化(1/2 ページ)

» 2006年02月28日 00時02分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 +1アイテムで気軽に机上のサウンドライフを豊かにしてくれる製品を紹介するこの連載。今回はボーズの2chアクティブスピーカーシステム「Micro Music Monitor」(M3)を取りあげる。手のひらサイズのボディながらも、“ボーズらしさ”の息づく製品だ。なお、今回の試聴機は外観の一部が量産品と異なることをお断りしておく。

photo Micro Music Monitor(M3)

小柄ながらも重量感のあるボディ

 ボーズは「101シリーズ」など業務用モニタースピーカーや、「Lifestyleシリーズ」などのホームシアター向けのスピーカーシステム、「Companion」などのPCやゲーム機、デジタルオーディオプレーヤーとの組み合わせを念頭に置いたカジュアルなモデルまでを幅広く用意しており、本製品は机上での使用をメインとした2chスピーカー「MediaMate II」の上位機種に位置づけられている。

 M3の本体は60.4(幅)×122(高さ)×122.5(奥行き)ミリと手のひらにのるほどコンパクトサイズで、一般的なPC向けのアクティブスピーカーと比較しても小型といえる。しかし、キャビネットに樹脂ではなくアルミを採用しているため、重量は600グラム(1本)と500ミリリットルのペットボトルよりも重い。手にするとズッシリとした質感が印象的だ。

photophoto 小柄な割には重量があり、手にすると意外なほどに重みを感じる(左)、正面には傾斜が設けられており、机上にセットすると自然に顔に正対するようになっている

 ネオジウムマグネットを採用した50ミリのフルレンジドライバーが搭載され、新開発の低音再生技術「ハイパーレゾネーター」も実装されている。ハイパーレゾネーターの詳細は公開されていないが、ユニットの後部側面には内部を貫く形でスリットが設けられている。のぞき込むとスピーカーに使われるマグネットのようなものが見えるが、搭載ユニットは1基とされている。

photophoto 内部を貫いているスリット(左)、マグネットのようなものが見える

 内蔵されたデジタルアンプの出力は20ワット(1本あたり)。単三形乾電池4本による駆動も可能で、乾電池駆動時の出力は2ワット(1本あたり)となる。ユニットは左右ほぼ同じデザインだが、右ユニット側面には音量調節/電源ボタン、左ユニット底面には電池ボックスが用意されている。

photophoto 右ユニットの側面には音量調節/電源ボタン、左ユニットの底面には電池ボックス

 入力端子は3.5ミリステレオミニジャック×1のみだが、PCやゲーム機、デジタルオーディオプレーヤーとの接続をメインとしているのでさほど不自由は感じないだろう(デスクトップPCとの組み合わせを考えると、ヘッドフォン用出力端子は欲しかったところだが)。左右のユニットは専用のケーブルで接続される。

photophoto 右ユニット裏面のインタフェース。右から3.5ミリステレオミニジャック、AC入力、左ユニットとの接続コネクタ。

 パッケージの構成は非常にシンプルで、左右のスピーカーユニットのほかにはACアダプタ、音量調節と電源を操作するワイヤレスリモコン、それに各種ケーブル類が付属するのみだ。左右のスピーカーユニットを接続するケーブルは60センチと3メートルの2種類が同梱されており、利用する場所に応じて付け替えることになる。

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