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「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」から12年、ティム・バートン監督待望のストップモーション・アニメ。声を担当したジョニー・デップとは5度目のコラボ(ちみに4本は「シザーハンズ」「エド・ウッド」「スリーピー・ホロウ」「チャーリーとチョコレート工場」)で、「チャーリーとチョコレート工場」と同時進行で取り組んだという作品。
19世紀のヨーロッパのとある村。成り上がりの富豪夫婦と、落ちぶれた貴族の夫婦が、互いにないものを求めて、息子ビクターと娘ビクトリアを結婚させることに。結婚式前夜に初めて顔を合わせたシャイな2人は、親同士が決めた結婚ながら、思いのほか、惹かれあう。誓いの儀式の予行演習のために森へと向かう小心者のビクター。ところが、花婿を待ち続けていたコープスブライド(死体の花嫁)がその誓いの言葉をプロポーズと勘違いし、土の中から這い出し、ビクターをあの世へと連れ去ってしまう。果たして、ビクターとガイコツ姿の花嫁、ビクトリアの世にも不幸な三角関係の行方は!?
CGアニメが全盛の時代、ストップモーション・アニメにこだわるティム・バートン。わずか1、2秒のシーンのために12時間もの撮影時間をかけるという気の遠くなる作業を延々と繰り返し、実に10年の歳月をかけて完成させた渾身の1本。
欲と見栄に支配されたこの世は、暗く重たい空気が流れるグレーに彩られた世界。一転して、あの世はカラフルで、ダンスと音楽にあふれ、娯楽も充実。まさに住めば都の快適な空間が広がる。この生と死の対照的な描写は、弱者や異形なものに愛を注ぐバートン監督ならでは。また、ビクターの死んだ愛犬スクラップス、コープスブライドの頭蓋骨の中に棲むうじ虫のマゴット、冥土のパブを仕切るミセス・プラム、いたずら好きなガイコツ・ボーイとガイコツ・ガール、首だけ男のボールと愉快なキャラクターたちや、細部まで凝ったセットなど、バートン監督ならではのこだわりと魅力がいっぱい。
声優初挑戦だったジョニー・デップのほか、ヘレナ・ボナム=カーター、アルバート・フィニー、クリストファー・リーなどバートン作品常連の俳優たちが多数参加している。音楽はバートンの盟友ダニー・エルフマン。
特典は撮影風景を収めたメイキング集など約50分を収録。このメイキングを見れば、地道な忍耐の末、作り上げられたキャラクターたちを一層愛おしく感じるはず。
関連サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/corpsebride/(公式サイト)
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