搭載CCDは1/6型で、総画素数は80万×3、動画撮影時の有効画素数は54万×3(4:3モード時は64万×3)となる。MPEG-2エンコーダには同社のDVDレコーダー「DIGA」の技術が応用されているという。XP(9Mbps)/SP(5Mbps)/LP(2.5Mbps)と3種類が用意された記録モードは、すべてVBR(可変ビットレート)だ。記録メディアは、DVD-RAM、DVD-R(ビデオ)に加え、DVD-RW(VR/ビデオ)にも対応している。
また、静止画撮影では“3.1Mピクセル”をうたっている。つまり、4:3モードでの最大記録画素数は3.1M(2048×1512)で、ほかに1M(1280×960)、0.3M(640×480)も選択可能。ワイドモードは1920×1080のみとなる。残念なのは、ディスクへの静止画記録ができないこと。もちろん、SDカードを使えばいいのだが、DVDカメラでは(より大容量な)ディスクへの高精細静止画記録も、DVカメラと比較した場合の優位点となっている。ソニー製品はDVD-R/-RW/+RW、キヤノン製品はDVD-R/-RW、日立製品でもDVD-RAMへの静止画記録が可能だ。
モードダイヤルと電源スイッチとは分かれている。電源はスライドスイッチで入/切し、ダイヤルを回して「ディスク撮影」「ディスク再生」「カード記録」「カード再生」とモードを切り替えるというぐあいだ。また、前述のとおり「新・簡単ON/OFF」を搭載しているため、電源スイッチを「入」にしておけば、「ディスク撮影」「カード記録」モードでは、液晶モニターの開閉やファインダーの引き出し動作に連動して、電源を自動的に入/切してくれる。
初めてDVDディスクを入れて電源を投入した場合、撮影スタンバイが完了するまでに約20〜25秒程度の時間がかかった。DVD-RAMのほか、DVD-RWでも試してみたが、いずれにせよ、最低でも20秒ほど待たねばならない。これは認識動作を実行しているためで、ディスク(あるいはバッテリ)を交換した際のみに必要な処理だ。ただし、それ以外の場合でも、電源を入れてから撮影可能となるまでには約8秒かかる。また、クイックスタートモードは搭載していない。
操作への反応速度に関しては、静止画撮影にやや時間がかかる点と、再生モード時のサムネイル一覧の表示が若干もたつくのが気になる程度で、ほかは全般に快適だ。ジョイスティックでの操作は、やはり直感的で使いやすい。編集モードで分割位置の指定をする際などにも、ジョイスティックの左右で早送り/早戻しやスロー/コマ送りを行い、下へ入れて決定すればいい。また、ワンタッチナビゲーションには「ヘルプモード」が搭載されたため、初めて利用する人でも撮影機能アイコンの意味がわからなくて困るということはないだろう。
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