幅が大きくなったとはいえ、(筆者のように、あまり大きくない手でも)ホールドは楽にできるレベルだ。しかも、本体前面の指(小指・薬指・中指)をかける部分と右側面には滑りにくい樹脂素材が張られており、斜めに装着されたストラップと相まって、しっかりと固定される。そのため、親指と人差し指は完全に自由に動かせるわけだ。ホールドしたままで、本体手前に配置されたPOWERスイッチ、モードレバー、ジョグダイヤル、OK(スティック兼用)、MENU、REC(動画撮影)ボタンのすべてに親指が届き、楽に操作が実行可能だ。
もちろん、人差し指による静止画撮影ボタンとズームレバーの操作も問題なく行える。ただ、ズームを行うときに、W側へ動かしたあとにそのまま指を離すと、レバーが勢いよく戻ってしまう(T側は問題ない)。撮影したビデオファイルにも「カチッ」という音が入ってしまうため、注意が必要だ。
V10ではPOWERボタンが液晶モニターの下に配置されていたが、R30/60では前面の目立つ位置へ移動した。見た目は機械式のスライドスイッチのようだが、実は引き下げてもすぐに元のポジションへ戻る。つまり、V10と同じく電子式になっており、POWERスイッチを操作しなくても、液晶モニターを開閉すれば、連動して電源がオン/オフする(設定で連動オフにもできる)。
起動時間は4〜5秒とV10と従来と同じ程度だ。再生モードと撮影モードの切替はモードレバーで行う。これも機械式ではなく電子式で、上にスライドさせれば再生、下なら撮影モードとなる(電源投入時は必ず撮影モードで起動)。動画と静止画のモード分けはなく、撮影時には各々に別のRECボタンを使い、また再生時の一覧表示では動画/静止画ファイルが区別なく扱われる。
動画撮影の際には、当然ながらHDDが動作するのだが、動作音は耳を近づけると聞こえるレベル。本体手前に配置されたMEDIA LED(アクセスランプ)を見ていると、常時点灯するのではなく、約3秒に1度、1秒間ほど点灯する。
また、このgigashot Rシリーズにも、ゲル素材で包み込んだフローティング構造と、3D加速度センサーによる落下検知を利用したHDD保護機能が装備されている。落下検知時の動作は「DCR-SR100」と同じく、ヘッドを退避すると同時にバッファメモリへ記録を続け、HDDが復帰した後に書き込むため、継続撮影が可能。ただ、今回の試用では実際にこの機能が働く場面はなかったようだ(ひょっとすると、動作はしたものの、特にそれを示す表示がないのかもしれないが)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR