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小型ボディにお手軽MPEG-4録画機能――「ムービービジョン エス」レビュー(3/3 ページ)

» 2006年03月10日 12時33分 公開
[渡邊宏,ITmedia]
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気軽に使えるMPEG-4エンコード機能

 本製品の特徴のひとつ、内蔵エンコーダーによる録画を行うには、「メインメニュー」から「AV-in」を選択した後に付属ケーブルで本製品とHDDレコーダーなどを接続し、「録画」ボタンを押すだけ。

 録画画質は「最高」から「最長時間」までの5段階、録音音声も2段階に調節可能で、同社の公開している資料によれば2GバイトのSDメモリーカードに「画質:最高/音質:48KHz」で約1時間44分、「画質:最長時間/音質:16KHz」で約9時間3分の録画が可能だという。

 ファイルは指定したストレージ(内蔵メモリ/SDメモリーカード)の「MOVIE」フォルダに解像度640×480の.ASFファイルとして生成される。PCにコピーすればWindows Media Playerでの再生も可能だ。

photophoto 録画中(左)、録画したファイルはサムネイルで確認できる(右)

 試用前には「アクセス速度の速い、高速タイプのSDメモリーカードでないと書き込みに失敗するのでは?」とも思ったが、7Mバイト/秒の標準的な速度のSDメモリーカード(バッファロー「RSDC-S1G」)でも問題なく録画が行えた。タイマー録画機能と信号入力に自動的に反応して録画を開始する自動録画機能も備えており、簡易的なビデオレコーダーとしても利用できる。


 今回は動画関連機能を中心に見てきたが、液晶の表示クオリティも十分に高いほか、全般的な動作もキビキビしており快適に利用できた。レジューム再生にも対応しているので、ちょっとした空き時間でも気軽に動画を楽しめる。変換ソフトの動作が高速なのも、日常的に利用することを考えるとポイントが高い。

 樹脂製の本体は高級感を漂わせるとは言いにくいが、“耳”のように開くかわいらしいスピーカーデザインなどは、人によってはより好ましく感じるだろう。実売2万円以下(直販価格で1万9800円)という低価格さも魅力で、手軽に携帯動画プレーヤーを楽しみたいという向きには勧められる製品といえる。

photo 個人的にはメールやWeb閲覧のお供にいいと思う
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