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KDDIとアイ・ビー、顔検出機能付きの普及型2足歩行ロボットを開発

» 2006年03月16日 20時30分 公開
[ITmedia]

 KDDI研究所とアイ・ビーは、顔検出・認証機能を搭載する教育・ホビーユースの普及型2足歩行ロボットを共同で開発した。CCDカメラの画像から顔を自動的に検出し、ロボットの歩行方向を修正しながら、顔に向かって2足歩行。カメラの前の人物が、登録された人物の顔であるか判断できるという。

photo 出典はKDDI研究所、アイ・ビー

 アイ・ビーは、auのBluetooth携帯電話からBREWアプリを使って操縦できる二足歩行ロボット「Pirkus・R Type-01」(ピルクス・アール タイプ1)などを開発した企業。2足歩行ロボットの制御や顔認証技術、および携帯電話との連携を普及型の8ビットCPUで行う技術を開発しており、これによってコストダウンが可能になるとしている。

 顔検出・認証技術は、携帯電話のためにKDDI研究所が開発した技術を応用した。従来の顔認識技術では、人間がロボットの正面に顔を向ける必要があり、また人間とロボットとの対話にも手間がかかっていた。認証時に照明の影響を受ける問題もあったという。

 今回のロボットでは、顔検出・認証の精度向上により、人のいる方向を自動的に検出することが可能。照明変動にも左右されない。さらにBluetoothを搭載しており、auのBREW携帯電話からロボットの動作状況と顔認証の結果を参照できる。もちろん「Pirkus・R Type-01」などと同様に携帯電話からロボットを操作することも可能だ。

 今回開発した2足歩行ロボットは、3月17〜19日に「パナソニックセンター東京」(東京都江東区)で開催される第9回ROBO-ONEに出展される予定だ。

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