春は卒業式や入学式などビデオカメラが活躍する季節ということで、今回のお題は「ビデオカメラ、今買うならどの方式?」。やはりというか、ハイビジョン(HD)録画可能なビデオカメラの人気が高かった。
家電製品として広く普及し、“パパママのツール”としても定着した感があるビデオカメラだが、一般コンシューマ向けHDビデオカメラという製品ジャンルはまだスタートしたばかり。2003年3月に日本ビクターが「GR-HD1」を投入したのが始まりだ。
GR-HD1は通常のDVテープにHD品質の映像を記録できる「HDV」規格を採用、720pでの録画が可能だった。その後、ソニーが同じくHDV規格ながらも1080iの録画に対応した「HDR-FX1」を2004年9月に発表、家庭用HDビデオカメラという製品ジャンルが本格化した。しかし、両製品とも気軽に持ち出すには少々気が引けるサイズで、一般向けに大きくヒットしたとは言い難かった。
その後、205年7月に登場した「HDR-HC1」は1080i記録を可能にしながらも、価格をHDR-FX1の半分以下に引き下げ、500ミリリットルのペットボトルサイズという大幅な小型化も実現し、ビデオカメラとしては異例とも言えるヒット商品となった。後継製品のHDR-HC3はより小型化を進め、「民生用HDV1080i方式デジタルハイビジョンビデオカメラとして世界最小・最軽量」(同社)となっている(レビュー)。
また、一般的な「ビデオカメラ」とは少々ジャンルが違う製品かもしないが、メディアにSDメモリーカードを使用する三洋電機の「Xacti」シリーズにも、720pのハイビジョン録画に対応した製品として「DMX-HD1」が登場している(レビュー)。
これらで撮影した映像をリビングで最大限に楽しむには720p/1080iに対応した高精細なテレビが必要となるが、地上デジタル放送の本格開始が迫っていることもあり、普及も進んでいる。メディアにHDDやDVDを利用するタイプのビデオカメラでは、まだハイビジョン対応の製品は登場していないが、登場を期待する人も多いだろう。
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