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ただ置くだけで全て実現、満足度150%――ユーザー必携「W-ZERO3専用クレードル」プロフェッサーJOEの「Gadget・ガジェット・がじぇっと」!(2/3 ページ)

» 2006年04月13日 14時36分 公開
[竹村譲,ITmedia]

 「Cradle ZERO3」の優れた点は、この「クイックなドッキングと使い易さ」だけでは無い。筆者はW-ZERO3購入時に、すぐに本体側面のUSBポートとACアダプタージャックのゴムカバーは取り外してしまったが、多くの繊細なユーザーは取り付けたままだろう。そういうユーザーを考慮して、ドッキングのためにめくったゴムカバーがあっても、W-ZERO3がクレードルに完全密着可能なように、ゴムカバーのスペースを逃がす「西洋の墓穴型の縦穴スペース」がUSBポートのすぐ横に設けられている。つい無視しがちなこのきめ細かいユーザーに対する配慮は秀逸だ。

 ユーザーインタフェースを考慮したW-ZERO3は、画面を上にスライドさせ、キーボードを引き出すと、自動的に画面は左に90度回転し、キー入力に最適なビューを設定してくれる。しかし、筆者を含め、多くのW-ZERO3ユーザーは、普段キーボードを収納し、画面を縦長方向に見る手帳型スクリーンで使用していると思う。

 その設定のまま「Cradle ZERO3」にごく普通にドッキングをして、W-ZERO3側面の「縦横表示切り替えボタン」を期待感一杯で押すと、な〜んと、クレードル上ではW-ZERO3の液晶画面が「天地逆さま」になってしまう。これでは、クレードルに乗っけたW-ZERO3をスタイラスで操作出来ない。せっかくの安定したクレードル機能が台無しだ。多くのW-ZERO3ユーザーにとってこれは「有り得な〜い!」現象の最右翼筆頭だろう。

photo 初期値の縦設定や横(右きき)設定では、実際にクレードルにW-ZERO3を乗っけてW-ZERO3本体横の縦横表示切り替えボタンを押しても天地が逆になる方向にしか画面が回転しない(左回転)

 幸いなことに、W-ZERO3には、横位置で右きき、左ききの人が最適なホールドスタイルで操作が可能な様に画面表示の回転方向の変更が可能に出来ている。クレードルにW-ZERO3をドッキングして使用する際には、「設定」→「システム」→「画面」→「横(左きき)」を選択して「OK」を押すことで、画面の回転の向きを変更可能だ。たったこれだけの操作を行うことで、ドッキング後も、「縦横表示切り替えボタン」を1回押すだけで、クレードル上のW-ZERO3は画面を上下正しく表示してくれる。

photo 横(左きき)使用の設定を行うことで、W-ZERO3をクレードルに乗っけた後、縦横表示切り替えボタンを押すことで右回転を実行し、違和感の無い画面表示を実現出来る。これで、メールのスタイラス操作も、確実に実用範囲だ

 本来の目的とは異なるが、「横(左きき)」という操作体制を選択出来る機能は、クレードルにとっても十分なサポートを行ってくれる。お陰で、オフィスや自宅書斎の机上では、W-ZERO3をクレードルに乗っけるだけで、充電・パソコンとのSync(同期)が出来るだけでは無く、W-ZERO3でのEメール閲覧をはじめ全てのスタイラス操作をストレス無くクレードルに乗っけたままのW-ZERO3に対して実現出来てしまう。これは「超快感」だ!。クレードルによるW-ZERO3のホールド感もしっかりしており不安感は無い。

 早速、筆者は、miniSDカードに大量に収録したJPEG写真のスライドショーをクレードル上のW-ZERO3でプレイバックして毎日楽しんでいる。

photo miniSDカードに収録した画像をスライドショーすることで、フォトアルバム的な利用をも可能にしてくれる

 先般の米国出張で、筆者は、デジカメで撮影した多くのJPEG写真のスライドショーだけのために、米国内で少し流行の兆しにある「デジカメ写真の再生専用フォトフレーム」を200ドルで購入した。しかし「Cradle ZERO3」のお陰で、外観はともかくも、機能的には無駄になってしまいそうで、嬉しさと悔しさが入り交じった複雑な心境だ。(・-・)。

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