　マイケル・ベイが「テキサス・チェーンソー」に続いて製作したリメイク・ホラー。1974年に実際に起きた凄惨な殺人事件は、ジェイ・アンソンによって「アミティビルの恐怖悪魔の棲む家」として小説化されベストセラーに。その後、1979年にはジェームズ・ブローリン、マーゴット・キダー主演で「悪魔の棲む家」として映画化され、これまた全米で大ヒットを記録。本作は当時の関係者に再調査を行い、オリジナル版以上に事件を忠実に再現、さらにリアルな恐怖を演出している。

　1974年11月13日午前3時15分、ニューヨーク州アミティビルの大邸宅の地下室で、長男のロナルドが目を覚ました。ショットガンを手にした彼は、家族全員を次々と射殺した。逮捕されたロナルドは「家に命じられて殺した」と証言したという……。1年後、格安で売りに出されていたこの家をジョージ＆キャシーのラッツ夫妻が購入。キャシーには3人の子供がいた。亡くなった父親の面影を求めている子供たちに認められたいジョージは、不動産屋から事件のことを聞かされて一瞬は躊躇したものの、キャシーの願いもあって購入を決意したのだ。

　湖畔に建ち、5人で暮らすには十分な広さの新居は、まさにアメリカンドリームを実現。だが、引っ越したその日から一家を怪奇現象が襲う。末娘のチェルシーはジョディという見えない友達と遊ぶように。ジョージは異様な寒気と不眠に悩まされ、毎夜3時15分になると悪夢を見ては目覚める。そしてジョージは家の“邪悪な声”に突き動かされ、家族に侮蔑の言葉を吐き、その行動は常軌を逸していく。次第に家族の間にも亀裂ができ始め……。

　例えば断崖絶壁の立地、隣が墓地、ましてや過去に殺人事件……なんて、いわくつきの家はその安さが魅力。よせばいいのにラッツ夫妻が購入した怨念まみれの大邸宅は、まるで生きているかのごとく人間を操っていく。優しい義父は凶暴化し、頼みの綱の神父さんも逃げ出す始末。オリジナル版はオカルト映画だったが、今回は同じ題材とはいえ、額に弾丸の少女などビジュアル面でも効果音の大きさでも、驚かせのポイントを押さえた正攻法のホラー映画となっている。なのでジットリ怖いというよりは、お化け屋敷感覚で楽しむべし。

　ジョージを演じるのは「ブレイド3」のライアン・レイノルズ。妻キャシー役には「マルホランド・ドライブ」のメリッサ・ジョージ。神父には「ドッグヴィル」のフィリップ・ベイカー・ホールが扮している。

　特典は主演のライアン・レイノルズとアンドリュー・フォーム（製作）、ブラッド・フラー（製作）による音声解説、メイキング、撮影の舞台裏、未公開シーン集などを収録。

関連サイト：http://www.foxjapan.com/movies/amityville/（公式サイト）

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悪魔の棲む家コレクターズ・エディション
発売日	2006年5月24日
価格	3990円
発売元	ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
販売元	ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
スタッフ	監督：アンドリュー・ダグラス／原作：ジェイ・アンソン／脚色：スコット・コーサー
出演	ライアン・レイノルズ、メリッサ・ジョージ、フィリップ・ベイカー・ホール
上映時間	89分（本編）
製作年度	2005年
画面サイズ	シネマスコープサイズ・スクイーズ
ディスク仕様	片面2層
音声	（1）ドルビーデジタル／5.1chサラウンド／英語（2）ドルビーデジタル／5.1chサラウンド／日本語（3）音声解説
特典	メイキング・ドキュメンタリー：悪魔の根源、不可解な殺人／未公開シーン集／撮影の舞台裏／フォト・ギャラリー／オリジナル劇場予告編集