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ええ加減にせぇや〜! と威嚇する機密管理ツール「FILSAFER PC-CARD」プロフェッサーJOEの「Gadget・ガジェット・がじぇっと」!(1/4 ページ)

» 2006年05月09日 20時39分 公開
[竹村譲,ITmedia]

 次世代IT帝国の覇者との評判の高い「Google」を使って、「パソコン紛失」、「社会的責任」などのキーワードでインターネット世界を検索してみれば、興味深い多くの文献が見つかる。多くは、企業の従業員がパソコンを紛失したり、置き忘れたことによる情報流出を、その企業のトップが謝罪する内容のニューズレターやそれに類する書簡である。

 PCの低価格化と通信インフラの充実は、接戦する企業間のコンペティションを加速し、スピードアップを目的にモバイルワークの蔓延を引き起こした。当然、何も入っていない役に立たないPCを持ち歩くセールスマンはいるわけもなく、仕事で役に立つPCには多くの企業情報や顧客情報が入っているのが当たり前だ。

 PC盗難や紛失を恐れ、元々PCビジネスが余り得意でないメーカーなどは、ついに我が世の春が来たとばかりに、決して、機密管理を人の管理に任せることなく、あらゆる情報が蓄積されることのない「シンクライアント」などを大々的に売り出す作戦に戦術転換をしている。

 企業のITシステムなら、たった1つのハードウェアに重要な情報の物理的収束を避けることは、ごく普通のことであり、論理的に重要な1つのファイルでも、物理的に別々の場所に分割保管したり、特殊な暗号化処理を行うことは、それ程難しい問題でもないだろう。そして、ネットワークコストと、そのパフォーマンスさえ満足できる値なら、訓練された社員が、何も入っていないシンクライアントを活用して、反復定型的なビジネス処理を行うことは出来そうだ。

 ここでは、情報を蓄積しない前提のシンクライアントのビジネス活用の是非を考えるのでは無く、世に出て既に四半世紀を超え、多くのビジネスマンの手となり足となり認知を得たビジネスPCのワンポイントセキュリティに関して考えてみたい。多くの貴重な情報を抱える企業にとって、社員の取り扱うPCは重要な道具だが、これは個人所有のPCにとっても同様だ。多くの場合、そこには多くの重要な個人情報や知人や会社の情報もある程度ミックスされている。

 昨今、世間で多く問題となっているのは、社員が何処かに置き忘れたPCを悪用され、該当企業や関連企業のホストシステムに進入され、企業の資産が脅かされたり、機密情報が取り出された、というような事件ではない。世界中の金融機関の過去の例を見るまでもなく、横領などの金融犯罪は、ネットからの侵入などより圧倒的に、内部犯罪であることは、既に広く知れ渡っている。今、社会的な問題となっているのは、PC内部に保存されていた「個人情報」が“漏洩したかも知れない”という懸念なのだ。

 雇われの社員であれ、個人であれ、また法律の有無に関わらず、PCの情報機密管理は重要だ。その紛失や盗難は、多くの関係者にとって迷惑なことを引き起こすトリガーになるとともに、自分にとっても、厄介ないろいろなことを引き起こす。そして、それだけでは無く、紛失や盗難は、その後、長く精神的負担になることが多い。

 今回、ご紹介する「FILSAFER PC-CARD」は、仕事上、どうしてもPCを持ち歩かざるを得ないプロフェッショナルや、もしかすると持ち歩かなければならない人にとって、許可しない第三者のPCへのアクセスを、実質上ストップできる強固なテクノロジー商品だ。そして、なにより、対象PCを「あからさまにプロテクトしている」ことを米国の製品らしく、外部に目立つ表現で打ち出すことに上手く成功している数少ない機密管理商品だ。

photo 「FILSAFER PC-CARD」は、既に米国では”Anti-Thift”として実績のある製品の最新版だ
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