ドルビーラボラトリーズは、新しいサラウンドフォーマット「Dolby TrueHD」の体験イベント「Dolby presents HD2 Emotion!」を表参道ヒルズで開催している。Dolby TrueHDは、HD DVDで必須、Blu-rayでもオプション指定されている“次世代ホームシアター向けフォーマット”。カップルや家族連れの多い表参道ヒルズでイベントを開催することで、一般ユーザーへの浸透を狙う。
「Dolby TrueHD」は、原音に100%復元可能なロスレス符号化技術を採用した新しいサラウンドフォーマットだ。DVD-Audioにも導入されたMLP(メリディアン・ロスレス・パッキング)を基に、ビットレートやチャンネル数、ステレオダウンミックスなどを拡張しており、ビットレートは最大18Mbps、24bit/96KHzで8つの独立チャンネルを記録できる。
表参道ヒルズでは、地下3階大階段裏の小さなスペースに松下の65型PDP「TH-65PX500」とJBLの5.1chシステムを核としたデモンストレーションブースを設置。ハイビジョン映像と「Dolby TrueHD」「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」や「ポセイドン」といった映画予告編のほか、浜崎あゆみやキース・ジャレットのミュージックコンテンツ、「攻殻機動隊 S.A.C 2nd GIG」「ブレイブストーリー」といった最新アニメ作品のダイジェストを楽しめる。プレーヤーは、東芝の「HD-XA1」のほか、松下が海外で発売を予定しているBlu-rayプレーヤーやアップル「Power Mac G5 Quad」を用意。ただし、Dolby True HDのデモはPowerMacによるファイルベースのもので、プレーヤーは使用していない。
デモブースの設置にあたってはAV評論家の潮晴男氏をイベントアドバイザーに招き、「仮設空間でありながらも望みうる最高のクオリティを目指した」(同社)という。会期中には潮氏による各種セミナーも行われる予定だ。
ドルビー日本支社でマーケティングおよびサービス統轄ディレクターを務める松浦亮氏は、「5.1chサラウンドは既に珍しいものではなくなった。しかし、その音はさまざま。松竹梅のAVシステムがあったら、できれば“松”(Dolby TrueHD)を選んでほしい」と話している。また、イベント会場に表参道ヒルズを選んだことに関しては「どちらかというと、ホームシアターに否定的な女性層にこそ、そのベネフィットを感じてほしかったため」と説明した。
「Dolby presents HD2 Emotion!」の会期は5月28日まで。場所は表参道ヒルズ地下3階の「ペースPE43」。会場時間は11時〜22時。なお、デモスペースの収容人数が限られているため、同社では予約を受け付けている(当日入場も可能)。タイムスケジュールと予約に関してはこちらを参照してほしい。
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