先日、ソニーのロケーションフリーに対応したMac OS X版のプレーヤーソフト「TLF-MAC」が加賀電子から発表された。ソニーとしてはロケーションフリーワールドを広げるプラットフォームの1つであり、Macユーザーにとっては待望のテレビ視聴ソリューションになり得るアプリケーションだ。今回はTLF-MACの「バージョン1.0.0」を「PowerBook G4 1GHz」で試してみた。
LF-PK1は、内蔵チューナーや外部入力の映像をMPEG-4にリアルタイムエンコードして、無線LAN(IEEE 802.11a/b)や有線LANで伝送するベースステーション。対応するプレーヤーソフトを搭載した端末は、ネットワークを介してテレビを視聴できる。またDDNS(ダイナミックDNS)の自動通知機能を搭載し、外部インターネットからのアクセスにも対応。つまり「ロケーションフリープレーヤー」を搭載した端末とブロードバンド環境さえあれば、たとえ地球の裏側からでも自宅のテレビを“ほぼ? リアルタイム”に視聴できるのだ。
LF-PK1の詳細は、PSP用のロケーションフリープレーヤーを取り上げたこちらの記事を参照してほしい。地球の裏側とは言わないが、東海地方のはずれで東京のテレビを見たケースが報告されている。
さて、今回取り上げる「TLF-MAC」は、加賀電子がソニーからライセンスを受けて開発したMac OS X用のロケーションフリープレーヤーだ。動作環境はMac OS X 10.2.8以降と867MHz以上のCPUを搭載したMac。Power PCとIntelチップをともにネイティブサポートしており、もちろん最新の「MacBook」でも動作する。製品版は6月初旬発売予定で、価格はオープンプライスだ(店頭では3000円前後)。
手元にある「LF-PK1」は、既にWindows機や「PSP」をクライアントにして使用しているものだったので、設定作業は機器登録するだけ。手っ取り早いのは、LF-PK1とTLF-MACをインストールしたPowerBookを同じルータに接続することだ。ベースステーションの背面にあるボタンを長押ししてLF-PK1が「セットアップモード」に入ったら(前面のSET UP LEDが点滅している状態)ロケーションフリープレーヤーの「接続」ボタンを押す。これだけでクライアント登録は終了だ。
無線LANで接続する場合は、事前にMac OS上でベースステーションのSSIDとWEPキーを登録し、通信できる状態にしておく必要がある。デフォルトのWEPキーは、LF-PK1の側面に貼られたシールに書いてある。なお、今回は時間の都合で設定をすえべて解説することは避けるが、基本的にウィザードに従うだけで済むので、迷うことはないはずだ。
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