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iPodとの“二刀流”も受け入れるウォークマン「NW-E002」レビュー(1/3 ページ)

» 2006年06月09日 09時07分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 ソニーのポータブルオーディオ「ウォークマン」は、HDDを搭載した「NW-A3000」「NW-A1000」、フラッシュメモリを搭載した「NW-A60x」の3シリーズが展開されているが、新たにフラッシュメモリのエントリーモデルが追加された。

 追加された製品は「NW-E005」「NW-E003」「NW-E002」の3種類で、違いは内蔵するメモリ容量のみ。NW-E005は2Gバイト、NW-E003は1Gバイト、NW-E002は512Mバイトのメモリを搭載する。低価格なフラッシュメモリプレーヤーとしてはiPod shuffle/nanoの名前がまず挙がるところだが、新製品はどれほどの魅力を秘めているのか、レビューで探ってみた。

photo 「NW-E002」(ライムグリーン)

軽量さが光るボディ

 今回試用したのは512Mバイトのメモリを搭載した「NW-E002」(ライムグリーン)。カラーバリエーションが豊富なのも新製品の特徴で、ライムグリーン以外にもブラック/バイオレット/ピンク/ブルーが用意されている(2Gバイトのメモリを搭載したNW-E005はブラックとバイオレットのみ)。

photo カラーは全部で5種類

 ウォークマンとしては初となる、USB端子を本体に一体化したボディは約24.8(幅)×79(高さ)×13.6(奥行き)ミリ・約25グラムと小型軽量だ。“ウォークマン スティック”としてデビューした「NW-E4xx」「NW-E5xx」は28.8(幅)×84.9(高さ)×13.9(奥行き)ミリ・約47グラム、Aシリーズの「NW-A6xx」は29.1(幅)×84.9(高さ)×16.1(奥行き)ミリ・48グラムなので、外寸はさほど変わりないが、重さは半分近くなっている。

 20グラム台の重量となったことで、首からさげたりポケットに入れてもまったく重さを感じない。透明感を前面に押し出したデザインは、好評だった従来モデルを踏襲している。ただ、ほぼすべての部品が樹脂で構成されており、質感という意味では金属部品を多用したNW-4xx/5xxやNW-A6xxに劣るような印象を受ける。

photo 本体と一体化されたUSB端子

 操作インタフェースもかなり変更された。これまでのスティックタイプウォークマンは本体端に用意されたジョグシャトルを“ひねる”という操作で曲送り/戻しやアルバム選択を行っていたが、本製品はボタンを利用した操作インタフェースに変更された。ボタンの方が一般的と言えるが、ジョグシャトルを利用した操作インタフェースは良くできていただけに、このギミックが継承されなかったのは残念だ。

photophoto 本製品の操作ボタン類(左)、NW-A607とウォークマン ケータイ(W42S)のジョグシャトル(右)

 用意されているボタンは、再生/一時停止、曲送り/戻し、HOME/メニュー、音量アップ/ダウン、ホールドとシンプル。ボディサイズに比例してボタンも小さいが、クリック感もしっかりしており、押しにくいと感じることはない。ただ、音量ボタンが本体裏側に配置されていることもあり、片手だけですべての操作は行えない。選曲などの際には左手で本体を固定し、右手で操作するというスタイルになるだろう。

photo 右側面(上)と左側面(下)
photophoto いちばん大きな円形のボタンが再生/一時停止、側面に見えるのが曲送り/戻しボタン(左)、裏側の音量ボタンとホールドスイッチ(右)
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