連載
2006年06月29日 11時10分 更新

今日から始めるデジカメ撮影術:

第51回 デジ一眼と交換レンズの関係 (1/5)

コンパクトカメラと違い、レンズを自由に換えられるのが一眼レフの魅力。高価なレンズをムリに何本も揃えるのではなく、面白そう、自分の趣味に合いそうと思ったレンズを見つけてどんどん楽しもう。

 低価格なデジタル一眼レフが勢揃いし、初めての一眼レフがデジタルという人も多くいるはず。そういう人はまず最初にお買い得な「レンズセット」を買ってるだろう。レンズセットのレンズは低価格で軽量だが、せっかくの一眼レフなのにズーム倍率はあまり高くないと不満かもしれない。でもレンズを自由に換えられるのが一眼レフの良さ。今回はレンズの話をしよう。

レンズの基本と標準ズームとマクロ

 一眼レフはレンズを自由に交換できる。ただし換えられるのは、自分のカメラに合ったレンズだけ。カメラ本体とレンズとを接続する部分の規格(マウントという)は各社独自のものなので、「EOS Kiss Digital」にはキヤノンのEFマウントの、「D50」にはニコンのFマウントのレンズしか付けられない。ソニーの「α100」にはソニーもしくは以前コニカミノルタから出ていたαマウントの、ペンタックスにはKマウントのレンズだ。これらはフィルムを使った一眼レフ時代と同じマウントを使っているので、昔のレンズを装着することもできる(ただし、デジタルのことを考えてない旧いレンズだと画質がいまひとつだったりマニュアルフォーカスだったりするかもしれない)。

mn_8069.jpg 左がキヤノンのEFマウント。右はニコンのFマウント。よく見ると微妙な形状や接点の位置が異なっている

 オリンパスのEシリーズと2006年秋に登場する松下電器産業の一眼レフはどちらも「フォーサーズマウント」というデジタル専用のレンズ規格を用いており、互いのレンズが利用可能だ。

 そのほかにレンズ専業メーカーがいくつかある。代表的なブランドはシグマ、タムロンなど。これらのメーカーは各社のマウントに合わせたレンズを出している上にメーカー純正レンズに比べて低価格で、時には純正レンズにはないラインアップが用意されているのでありがたい。

mn_DSC_8097.jpg 左がニコン純正の18〜200ミリレンズ。右がタムロンのニコン用28〜75ミリレンズ

 レンズを物色するときは、カメラメーカーのみならず、レンズメーカーのサイトもチェックしてどんなレンズがあるのか探してみよう。

 レンズをチェックするときはスペックの基本的な見方を覚えたい。

 一番大事なのは「焦点距離」。これは画角を表すモノで、数字が小さい方が広角、大きい方が望遠だ。「18〜70ミリ」と書いてあれば17ミリから70ミリまでの4倍弱のズームレンズだということ。

 でもこの焦点距離は「レンズ自体のスペック」で、実際にどのくらいの範囲が撮れるかは撮像素子のサイズで変わってくる。計算するとややこしいことになるんだけれども、ややこしいとみんなが困るので、業界的には「35ミリフィルム換算」を併記することにしている。これはコンパクトデジカメでも同じだ。

 だから35ミリフィルム換算(つまり銀塩フィルムカメラでこのスペックレンズを使った場合はどのくらいになるか)で考えると分かりやすい。ニコンのDシリーズは撮像素子サイズがAPS-Cサイズなので焦点距離が約1.5倍にになり、18〜70ミリは27〜105ミリ相当になる。フォーサーズは約2倍換算なので36〜140ミリ相当とちょっと望遠気味になるという具合だ。

mn_DSC_8082.jpg ニコンの12〜24ミリ/F4の超広角ズームレンズ
mn_DSC_8076.jpg シグマの100〜300ミリ/F4の望遠ズームレンズ。本格的な望遠レンズは大きくて重い
mn_DSC_8084.jpg ニコンの10.5ミリF2.8の魚眼レンズ

 2番目はレンズの明るさ(開放絞り値)。レンズが明るいとその分シャッタースピードを上げられるし、背景のボケもコントロールしやすいが、レンズが高価で重くなる。数字が小さい方が明るくて優秀だと思って構わない。ズームレンズの場合「F3.5〜5.6」と書いてある。広角端と望遠端で明るさが変わるからだ。広角端の方が明るい。

 ズーミングしても開放絞り値が変わらないものもある。そういうレンズは高価だ。レンズが明るくてズーミングしても変わらないレンズは値段も高い。

 例えばシグマでは「18〜50ミリ」のレンズを2本出している。1本は「18〜50ミリF2.8」。レンズが全域でF2.8と明るいが、重量は445で希望小売価格は7万円。もう1本は「18〜50ミリF3.5〜5.6」。ちょっと暗いが250グラムとコンパクトで軽量で価格は2万円。これだけの価格差があるのだ。

       1|2|3|4|5 次のページへ

[荻窪圭,ITmedia]

Copyright© 2010 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


Special

おすすめPC情報テキスト

モバイルショップ

ノートモデルが続々と新発売
Core i7搭載ハイエンドノートから激安ネットブックまで!

新型Core i5/i3搭載PC発売開始!
HD再生も可能なグラフィックス・コアを備えた最新モデル!

キャリアアップ

ピックアップ

news009.jpg 価格比較:高級コンパクトデジカメ09年秋冬モデル、価格を比較
年末商戦向けに展開されている、各社高級コンパクトデジカメの価格を比較した。注目されるのはあえて高画素化の道を選択しなかったモデルだ。

index.jpg ビデオカメラ特集
デジタルビデオカメラは既に“フルHDは当たり前”となってきた。最新機種のレビューでフルHDに次ぐ、新たな選択肢を探してみよう。

news021.jpg 価格比較:「1万チョイまで」で幸せになるカナル型イヤフォン16選
ポータブルオーディオの最も簡単かつ効果的なチューニングはイヤフォンの変更。最近ではバリエーションも充実しており、ちょっと財布のひもを緩めればシアワセになれる。今回は人気のカナル型を集めてみた。

news022.jpg 価格比較:夏の水辺はコレで撮る――今夏の防水デジカメ徹底チェック(後編)
今年は防水デジカメの当たり年。今シーズンに登場した防水デジカメの仕様と価格を比較する。

news065.jpg 価格比較:高級コンパクトデジカメ、価格を比較
最近ではハイビジョン動画や個人認識、さらには超高速連写など、デジタルであることを前面に押し出した製品も増えているが、“撮ることの楽しさ”を前面に押し出した高級コンパクトデジカメもいちジャンルを築いている。各社製品の価格を比較した。

news097.jpg 価格比較:充実のエントリーデジタル一眼、価格を比較
最新のエントリー向けデジタル一眼は撮像素子も10メガを越えたほか、ライブビューやHD動画機能なども備えており、その充実ぶりは目を見張る。お買い得感の高いダブルズームキットで価格を比較した。

news102.jpg 価格比較:ハイアマ向けミドルクラス一眼、価格を比較
撮像素子はAPS-Cサイズながら、各種装備やスペックを充実させた中級デジタル一眼レフの価格を比較した。エントリー向けに比べやや高価にはなるが、いわゆる写真愛好家を対象とした製品だけに、充実した製品がそろっている。

news063.jpg 価格比較:あこがれを手に入れる、フルサイズ一眼の価格を比較
これまでフルサイズ機といえば、プロ向けの高価な製品しか存在していなかったが、今では少し背伸びをすれば狙える。とはいえまだまだ高価。最新価格のチェックは欠かさずにいたい。

news038.jpg 価格比較:エコポイント活用、ハイエンド機も充実の50V型以上テレビ価格一覧
50V型以上ともなると、各社のハイエンドモデルと録画機能付きテレビのオンパレード。プラズマテレビも選択肢が増え、画質・機能ともに充実した製品が並ぶ。

news098.jpg 価格比較:エコポイント活用、満足度の高い46V/47V型テレビ価格一覧
“価格比較”3回目は、46V型と47V型に注目。液晶テレビではプレミアムモデルの比率が高まり、プラズマテレビも選択肢が増えてくる。画質や機能は欲ばりたいが、出費はなるべく抑えたい――そんな人にぴったりのサイズだ。

news111.jpg 価格比較:エコポイント活用、売れ筋40V/42V型テレビ価格一覧
売れ筋の40V型、42V型の薄型テレビからエコポイント対象製品を取り上げ、実売価格を比較する。エコポイントは2万3000点。

news073.jpg 価格比較:エコポイント活用、最新37V型テレビの価格一覧
前回の40V型/42V型に続き、今回は1まわり小さい37V型を取り上げる。最新注目機種の中から、エコポイント対象製品をピックアップ。

news104.jpg 価格比較:エコポイント活用、録画対応モデルも充実の32V型テレビ価格一覧
リビングルームのメインテレビとして、また書斎や寝室におくパーソナルテレビとしても注目される32V型液晶テレビ。ここ1年ほどで倍速駆動や録画機能を備えた製品が増えているのも特徴だ。今回は各社のエコポイント対応製品16機種をリストアップ。

news092.jpg 価格比較:エコポイント活用、個室にちょうどいい26V型以下の液晶テレビを比較
パーソナルサイズと位置づけられる26V型以下だが、最近は上位モデルの機能を一部取り込む形で個性的な製品が増えている。個室やベッドルームなど、シチュエーションに合わせて検討したい。