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「華氏451度」など、SF&ファンタジーの分野で圧倒的な人気を誇るアメリカの文豪レイ・ブラッドベリが1952年に執筆しながら、映像化不可能と言われてきた短編「いかずちの音」。これを100億円の巨費をかけて見事に映像化した「サウンド・オブ・サンダー」がデラックス版として7月21日にDVD化される。
2055年、人類は長年の夢であったタイムトラベルを実現していた。シカゴの旅行代理店タイム・サファリ社は、独自に開発したタイムマシン、TAMIでの「白亜紀ハンティング・ツアー」を目玉にしていた。6500万年前にタイムトラベルして、恐竜狩りを体験するこのツアーは、超リッチな金持ち連中だけを相手にしながらも、半年の予約待ちという人気ツアーになっていた。
強欲なチャールズ・ハットン社長は、今日も上機嫌で過去から帰還した客たちを出迎えていた。ところがそこへ、TAMIの開発者であるソニア・ランド博士が現れて、ツアーの中止を訴える。過去に干渉すれば6500万年分の“進化の波”が現代に押し寄せ、歴史が一変するというのだ。ところが、取り合うもの誰もはいない。
ツアーの引率者であるトラヴィス・ライヤー博士は、ソニアを追いかける。歴史を変えないよう細心の注意を払い、政府のタイムトラベル局役人の厳重な監視のもとに行われている安全なツアーだと強調するが、ソニアは認識の甘さを指摘する。
そんな中、ツアー客のひとりが、わずか“1.3グラム”の何かを持ち帰ったことで、ソニアの指摘どおりの異変が発生し、地球滅亡のカウントダウンが始まった!
大都会は熱帯雨林と化し、巨大生物が高層ビルを破壊しながら異常繁殖を開始。そして、ヒヒ型の恐竜やコウモリのような翼竜など巨大怪生物が大暴れ。大津波のような“進化の波”が街を襲うなど、ハラハラドキドキのビックリ映像が次から次へと繰り出される。
未来都市シカゴのデザインを「ブレードランナー」のシド・ミードが担当、監督は「レリック」のピーター・ハイアムズ、そして大物SF作家原作とくれば、期待も高まるというもの。……だが、素人目に見ても、シーンによってはセットや合成のチープさが目立ち、スケールの割にはB級映画臭がプンプン。でも、仕方ないのだ。なにしろ本作は製作途中でプロダクションが倒産するなど、何度も延期が余儀なくされ、ようやく完成にこぎつけたいわく付きの作品なのだから。あくまで過度な期待は禁物! 最初からそのことを念頭に置けば、いやいやどうして、なかなか楽しめるからフシギ。良くも悪くも“味”になっているB級の雰囲気を堪能したい。
主演は「15ミニッツ」「プライベート・ライアン」などで個性的な演技を見せ、監督業でも活躍中の実力派、エドワード・バーンズ。共演は「スパイ・ゲーム」「娼婦ベロニカ」のキャサリン・マコーマック、「オリバー・ツイスト」「サンダーバード」の実力派ベン・キングズレー。
興味津々の舞台裏をチェックできる特典はメイキングや、亀田興毅、亀田大毅をゲストに招いた試写会イベントの模様などを収録。初回生産分のみ3Dジャケット仕様。
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