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ハイビジョン番組、「見たら消す」派が優勢+D Voice

» 2006年07月19日 02時03分 公開
[ITmedia]

 毎度お馴染みお手軽アンケートツール「+D QUICK POLL」。今回のお題は「ハイビジョン番組、録った後どうしてる?」。実は筆者の個人的な興味が強く反映された出題であった。

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 先のレビューで触れた通り、デジタルCATVのHDD内蔵STB(TZ-DCH2000)を導入して以来、「見たら消す、消すのも面倒くさいから自動消去設定」という、ズボラを絵に描いたような録画生活を堪能している筆者。QUICK POLLの結果を見て、「HDDに入れっぱなし」あるいは「見たら消す」の割合が高いことに奇妙な親近感を憶える今日この頃だ。

 考えてみれば、ハイビジョン映像といえど、内容はSD番組と同じサイマル放送(地上デジタル放送の場合)。本当に残しておきたい番組にはロックをかけるが、そのほかのバラエティ番組などがSD放送と同じ扱いになってしまうのも無理はない。高い解像度だけで重宝される時代は既に終わろうとしている。

 実際、筆者の周囲にもHDD蓄積派は多い。たとえば弊誌N編集長などは、歴代のRec-POTや型落ちで安くなったハイビジョンレコーダーを買いあさり、既にハイビジョン録画用のストレージが2Tバイトを超えたという強者だ。電卓片手に「バイト単価は(Blu-rayディスクより)HDDのほうが遙かに安い」と語るN編集長は、自信に満ちあふれている。もっとも、初代Rec-POTは、そろそろHDDの寿命が気になるお年頃らしいが……。

 極端な例ばかり挙げてしまったが、編集部の“HDD蓄積派”に共通するのは、「バイト単価でHDDに対して値頃感が出てきたらBlu-rayでもHD DVDでもどちらでもいいから買う」ということだ。いつの話になるか分からないが、競争相手がHDDとなると次世代DVDも苦戦しそう。そう考えると、東芝・藤井氏が「RD-A1」を「HD DVDドライブ搭載の“HDDレコーダー”」と位置づけた気持ちが理解できるかもしれない。

 それでも、ユーザーはメディアを含めて値頃感が出てくるのを待ち望んでいる。勝手な言い分ではあるが、セットメーカーの皆さんも、メディアメーカーも皆さんも、このあたりを考慮して是非とも頑張っていただきたい。とりあえず、初代Rec-POTが根を上げる前に……。

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