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“顔”に着目した一眼デジカメ、富士写真フイルム

» 2006年07月27日 14時49分 公開
[ITmedia]

 富士写真フイルムは7月27日、顔検出機能「顔キレイナビ」を搭載した一眼レフタイプのデジタルカメラ「FinePix S6000fd」を発表した。9月上旬に発売する予定で、価格はオープンプライス。店頭では6万円前後になる見込みだ。

photo 「FinePix S6000fd」

 同社が「ネオ一眼」と呼ぶレンズ一体型・電子ビューファインダー搭載のデジタルカメラ。今回は、カメラの主要被写体の約7割が人物であることに着目し、人物の顔をよりキレイに写すために、独自のデジタル画像処理ソフトウェア「Image Intelligence」(イメージインテリジェンス)」による顔検出機能「顔キレイナビ」を開発した。

 「世界最速の顔検出機能」(同社)というように、最短約0.05秒で最大10人の顔を一度に検出可能。人物の顔にピントを合わせ、顔を適切な明るさに自動調整することができるという。従来はピントが合わせにくかった暗い場所でも、ISO3200相当の超高感度撮影機能との相乗効果で顔検出が行えるほか、背景にピントが合いがちだったツーショット撮影やガラス越しの撮影などでも威力を発揮する。

 また、再生時に検出した顔部分を素早く拡大表示したり、人物の顔を中心としたスライドショーなど「顔キレイナビ」を生かした機能を利用できる。

 撮像素子は、有効画素数630万画素の「スーパーCCDハニカムVI HR」。画像処理エンジン「リアルフォトエンジンII」との組み合わせで高感度撮影が可能になった。レンズは焦点距離28〜300mm相当のフジノン光学10.7倍ズーム。被写体までの距離や位置を認識し、発光量と感度設定を最適に自動調整する「iフラッシュ」を採用し、顔や衣服などの白とびを防ぐ。

 このほか、ノンフラッシュ撮影とフラッシュ撮影の2枚を連続して記録できる「高感度2枚撮り」や「ブレ軽減モード」を備えた。記録メディアはxD-ピクチャーカード。単3形アルカリ乾電池4本で約200枚、別売の単3ニッケル水素電池4本で約400枚の撮影が行える。

 外形寸法は130.7(幅)×97.2(高さ)×119.5(奥行き)ミリ。重量は約570グラム(電池、メモリカード含まず)、撮影時重量は約660グラム。パッケージには、ストラップ、レンズキャップ、USBケーブル、レンズフードなどが付属する。

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