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“取り付けるだけ”のTVドアフォン、シャープから

» 2006年07月31日 16時22分 公開
[渡邊宏,ITmedia]
photo 壁掛け型モニタセットの「NH-D150」

 シャープは7月31日、玄関などのドアスコープに取り付けるだけで利用できるTVドアフォン(住宅用ワイヤレスカメラ)システム「HN-D100」(卓上型モニタセット)、「NH-D150」(壁掛け型モニタセット)を9月1日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格はいずれ2万7000円前後。

 新製品は無線機能を搭載したカメラユニット(HN-DC30)とレシーバー一体型モニタで構成されており、玄関のドアスコープにカメラユニットを取り付けるだけで利用できる。専用の工事や配線が不要で、購入後、すぐに利用できるのがメリットだ。

 カメラユニットは玄関のドアスコープを内側からゆるめ、付属アダプターを介して取り付けるだけ。特殊な工具は必要なく、取り付け作業は数分で完了する。カメラで捉えた映像はIEEE802.15.4準拠の無線で映像がモニタへ送信されるので、リビングなどから訪問者を確認できる。撮像素子には1/7インチ CMOS(11万画素)を搭載する。

photophoto ドアへの取り付けは数分で完了(左)。モニタのボタンを押すとドアカメラの映像が手元で確認できる(右)

 無線帯域は2.4GHz帯を利用するが、プロトコルは独自仕様となっているほか、送信される内容は暗号化されている。家庭内無線LANやBluetoothと同周波数帯を利用するが、モニター確認時のみ電波のやりとりが発生する仕様となっているため、「電波干渉はほぼ問題ない」(同社)という。

 カメラユニットの電源には単三形アルカリ乾電池3本を使用。約半年の利用が可能で(1日5回、1回20秒の動画送信時)、電波は見通し距離で約40メートルまで届く。サイズは約57(幅)×36(奥行き)×99(高さ)ミリ、約185グラム(電池込み)。

 レシーバー一体型モニタには、HN-D100にセットされている卓上型の「HN-D10」と、NH-D150にセットされている壁掛け形の「HN-D15」を用意。いずれも1.9インチのTFTカラー液晶ディスプレイを搭載する。サイズはHN-D100が約92(幅)×39(奥行き)×93(高さ)、約170グラム。HN-D150が約85(幅)×25(奥行き)×130(高さ)、約150グラム。

photo 映像はキレイといえるほどではないが、人物の確認には十分

 カメラユニットとモニタはそれぞれ別売も行われ、最大でカメラ4台/モニタ2台までの拡張も可能。単体での実売想定価格はカメラユニット「HN-DC30」、卓上型モニタ「HN-D10」、壁掛け型モニタ「NH-D15」のいずれも1万8000円前後。

 同社では「迷惑電話拒否」機能を搭載したFAX電話機「UX-F34CL」や時間をさかのぼって通話を録音できる「戻って録音」機能を搭載したFAX電話機「UX-D56CL」など、「身近な不安」に対処する製品を投入しており、新製品を工事の難しい集合住宅向けとして訴求していく考えだ。

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