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粗いワンセグ映像にがっかりLifeStyle Weekly Access Top10

» 2006年08月07日 10時24分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 いまだ家電量販店の店頭で広い展示スペースを占める大画面テレビ。「ハイビジョン対応!」のポップが鮮やかに踊るが、その言葉の響きとはの裏腹に、その正体については分かりにくい部分も多い。映像の鬼・麻倉怜士氏が「フルハイビジョン」に切り込んだコラムが先週のトップ。

 ところで、個人的には3位にランクインしたgigabeat V30Tが目玉機能として搭載したワンセグ放送についてに注目したい。携帯電話を中心に、カーテレビやノートPC、ポータブルAV機器へと対応機器を増やすワンセグ放送だが、筆者は携帯電話以外のデバイスで映像を見ると残念に思うことが多い。放送そのものはシッカリ受信していても、液晶サイズが放送の解像度とつり合わず、拡大表示された粗い映像を見ることが多いからだ。

 ワンセグ放送の解像度は320×240(または320×180)ピクセル。携帯電話などに搭載される2インチ程度の液晶ならばともかく、カーテレビやポータブルAV機器などで搭載されるは3〜9インチの液晶では解像度もサイズに応じて高くなる。そこに解像度の低いワンセグ放送を映し出すと、引き伸ばし表示になることが多いので、描写が粗く、眠い映像になってしまう。

 そういったものといってしまえばそこまでだが、ワンセグ放送が「携帯電話・移動体端末向けの1セグメント部分受信サービス」(地上デジタル放送推進協会のWebサイトより)と定義されている以上、もう少し解像度の高い放送が行われても良かったのではないかと思ってしまう。

 1セグメントしか利用できないワンセグ放送に地上デジタル放送なみの画面クオリティを期待することにムリがあることは分かっているが、DVDビデオなみの解像度(720×480ピクセル)を備えた移動体端末向け放送があれば、ポータブルテレビやカーテレビ向けには最適なのになぁとも思ってしまう。

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