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れこめんどDVD「ピーナッツ プレミアム・エディション」DVDレビュー(1/2 ページ)

» 2006年09月08日 12時44分 公開
[皆川ちか,ITmedia]

「ピーナッツ プレミアム・エディション」

発売日:2006年8月4日
価格:3990円
販売元:ジェネオン エンタテインメント
上映時間:115分(本編)
製作年度:2005年
画面サイズ:ビスタサイズ・スクイーズ
音声(1):ドルビーデジタル/5.1ch/日本語
音声(2):DTS/5.1ch/日本語

 深夜枠には異例の芸人大所帯番組、「内村プロデュース」の最終回から約1年。「内P」のゆかいな仲間たちが勢ぞろいした映画「ピーナッツ」のプレミアム・エディション版を、今回はご紹介します。コメディではなく、真っ当な野球映画。これは平均年齢37歳のおじさんたちの“俺たちのベアーズ”なのだ。

愛すべきメンバーたち

 2000年4月よりひっそりとスタートし、曜日や時間帯を変更しながら5年半もの長期にわたって放送された「内村プロデュース」。タイトルに込められた意味は、“内村光良が世の中のさまざまな事を独自の手法とコンセプトで、プロデュースしていく”というもので、通称「内P」。

 主要メンバーは“バカルディ”時代より参加していた、さまぁ〜ず(三村マサカズ&大竹一樹)。レッド吉田が五文字ギャグの才能を開花したTIM(ゴルゴ松本&レッド吉田)。シュールの貴公子から、いじられキャラに芸風が変化したふかわりょう。そしてプロデューサーの内村光良。全員あわせてNO PLAN。

 面白いことはなんでもやってみよう、とばかりに、「ミュージックステーション」出演を目指してアルバムを製作。また、劇団プロデョーヌを結成して、お笑いシェイクスピア劇を2回公演するなど、深夜番組ゆえのある種の自由さをフルに活かした企画が話題を呼んだ。

 ちなみにプロデョーヌの舞台は両方DVD化されているので、「内P」ファンは是非。残念ながらレギュラー放送は2005年9月に終了したが、その後は3カ月に1回の割合でスペシャル版が不定期で放送され、現在に至っている。

「内P」の集大成

 そんな「内P」の集大成ともいえる企画が、監督・内村光良、出演・NO PLANによる映画「ピーナッツ」だ。音楽は、ロケットマン名義でふかわりょうが担当。特典のコメンタリーでは、メンバーから「ここは『フラッシュダンス』の曲?」「これは井上陽水さんの『少年時代』?」と、お約束のいじりをされてはいますが、嬉しそうなふかわ。ふかわ関連では、愛車の黄色いフォルクスワーゲン(「内P」に度々登場したアレ)に加え、実の両親までも特別出演。なんだかんだといじられても、可愛がられているんですね。

 ふかわの両親以外のゲスト出演も、小技が効いている。町のフリーター役に、NO PLANメンバーを狙っていた、くりぃむしちゅーの有田哲平。色々なところに出没するおばさんパーマのおじさんに、映画監督として内村の先輩である竹中直人。スポーツショップの客として現われるキャイ〜ンのウド鈴木。爽やかな警官役で登場するネプチューンの原田泰造(映画「ジャンプ」で主演経験あり)。場末のバーのママで、オセロの中島知子(映画「三年身篭る」で主演経験あり)。

 監督・内村とは学生時代からの友人である出川哲朗は、駅員役で出演。この駅員さんは、あるシーンで虫のように小さい角度でのみ映っているので、はっきり言って言われないと分からない。ちなみにこの場面には入江雅人も出ており、内村・出川・入江と、劇団SHA.LA.LAのメンバーが集った、ちょっと嬉しい3ショットシーンでもあるのだ(出川は米粒大ですが)。

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