キヤノンは9月15日、コンパクトデジカメのハイエンド機「PowerShot G7」を発表した。10月下旬から発売する。価格はオープンで、市場想定価格は6万円前後。
2004年8月に発表した「PowerShot G6」の後継機。同社コンパクトデジカメのフラッグシップ「Gシリーズ」が2年ぶりに復活した。“カメラらしさ”をコンセプトにしたボディは、G6のグリップをつけたやや背の高い形状から、初代G1をほうふつさせる長方形のクラシカルなデザインに変更された。
往年のフィルムカメラのようにカメラ上面にダイヤルを配置。G5以前にみられた上部モードダイヤルのほかに、新たにISOダイヤルを装備。アルミ削り出しダイヤルの回転時のクリック感や、シャッターの作りなども、往年のフィルムカメラライクにするというコダワリ仕様。また、シャッター音には同社一眼レフ名機「F1」「T90」のシャッター音をサンプリングして選べたり、アナログバーによるファインダー表示、コントローラーホイールなど、アナログ感にこだわったインタフェースを採用している。
CCDは1/1.8インチ有効1000万画素の大型高精細タイプを採用。新CCDに合わせてレンズも新設計の光学6倍ズームレンズ(35ミリ判換算で35〜210ミリ)を搭載した。レンズシフト式手ブレ補正機構(IS)を内蔵し、新映像エンジンDIGIC IIIの高感度撮影と併用してシャッタースピード換算で約7段分の効果を発揮するという。ただしF値はF2.8-4.8と、従来機G6(F2.0-3.0)に比べて暗くなっている。
液晶モニタは2.5インチの大画面タイプを採用。ただし残念なことに、Gシリーズのセールスポイントでもあったバリアングル機構は省かれた。
映像エンジンは最新のDIGIC IIIを搭載。フェイスキャッチテクノロジー(顔検出機能)により、人物へすばやく正確にピントを合わせられる「顔優先AF」、背景が暗かったり逆光シーンでも顔をキレイに写す「顔優先AE」といった人物に最適化された撮影がオートで行える。さらにISO 3200までの高感度撮影にも対応(シーンモードから選択)。
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