レビュー
2006年09月19日 16時31分 更新

レビュー:

広角とマクロが楽しめる高感度機――リコー「Caplio R5」 (1/5)

リコー「Caplio」シリーズの最新作「Caplio R5」は、CCDが700万画素にアップし、ISO 1600の高感度撮影にも対応。28ミリの広角やマクロ機能も含め、じっくり見ていこう。

 「Caplio R3」が搭載した衝撃的な性能はリコーの主力モデルの標準となったらしい。Caplio R3が登場して1年たつが、これに匹敵するデジカメはまだない、というくらいだ。

 その間に「Caplio R4」をはさんで、「Caplio R5」が登場した。基本構造は2005年9月のCaplio R3とほぼ同じ。CCDが700万画素に増えたこと、ボディのデザインが進化したこと、ISO感度が最高1600まで上がったことなど進化した点は多いが、基本的にはCaplio R3を継承し続けている。

 特にCaplio R5でデザインが良くなったことに注目したい。

mn_0501.jpg ブラックモデルのボディ。上面の途中で斜めに曲がっているラインが特徴で、ボディの微妙な形状に合っていていい

28〜200ミリで手ブレ補正付でコンパクト

 Caplio R5のほかに並ぶものがない性能は大まかにいって3つある。ひとつはレンズ。厚さ26ミリのスタンダードサイズコンパクトデジカメでありながら、28〜200ミリという広角から望遠までカバーする7.1倍ズームであること。望遠側はもはや200ミリでは驚かないが、28ミリスタートという広角仕様なのにコンパクトなのが非常にいい。

 ふたつめはそのスペックでCCDシフト式手ブレ補正を備えていること。

 みっつめはマクロ機能。ワイド側(といってもマクロモードにするとワイド端が31ミリ相当になる)で1センチまで寄れるのだが、それ以上にテレ端(200ミリ相当)でもレンズ前14センチまで寄れるのだ。これがいい。一般にコンパクトデジカメではテレ側はたいして寄れないので、際だつ機能だ。

 では順番に見ていこう。

mn_0509.jpg
mn_0510.jpg 横から。ボディの微妙なカーブに合ったデザインだというのが分かる。コンパクトながらなかなか持ちやすい。右側には端子がむき出しに付いている。28〜200ミリの高倍率ズームレンズだが、未使用時は完全にフラットに収納されている
mn_0522.jpg 非常にシンプルな正面。フラッシュの右にあるのはパッシブAF用のセンサー。被写体とある程度距離があるときはこのセンサーが働く

 28〜200ミリ相当のレンズはF3.3〜4.8。ワイド端はちょっと暗めだがテレ端でもあまり落ちないのがいい。高倍率ズームの割にはワイド端での樽型収差もあまりないのはすばらしい。テレ端はちょっと甘いかな。もうちょっとディテールの解像感があるといいが、このクラスだとしょうがない面もあろう。

 CCDは1/2.5インチの700万画素と、現在主流のもの。手ブレ補正はCCDシフト式で、Caplio R3やCaplio R4では上面に手ブレ補正ボタンが付いていたが、Caplio R5ではなくなった。常時オンにするものということだろう。

 ただ、手ブレ補正の効き具合は、他社の手ブレ補正デジカメ(松下電器産業のモデルや、キヤノンのISモデルなど光学式補正レンズ搭載モデル)に比べると弱く感じる。具体的な数値が上げられないので断言はできないが、過大な期待はしない方がよさそうだ。

 ISO感度はISO64から1600までと幅広くなった。ISO400まではあまりノイズ低減処理はかけてないようで、感度を上げるにしたがって素直にざらついてくる。ISO1600まで感度は上げられるが、ISO1600ではかなり派手にノイズが載ってくる。偽色ノイズは目立たず、無理なノイズ低減処理による不自然さはないが、もともと暗部のざらつきが気になりがちな画質であり、被写体によってすごく気になるだろう。ISO800以上は非常用という感じ。

 ホワイトバランスは強めに合わせようとするタイプで結構がんばって合わせてくれる。気になるときはカスタム設定を含むマニュアルホワイトバランスで合わせていったり、ホワイトバランスブラケットを使いたい。

       1|2|3|4|5 次のページへ

[荻窪圭,ITmedia]

Copyright© 2010 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


Special

おすすめPC情報テキスト

モバイルショップ

ノートモデルが続々と新発売
Core i7搭載ハイエンドノートから激安ネットブックまで!

新型Core i5/i3搭載PC発売開始!
HD再生も可能なグラフィックス・コアを備えた最新モデル!

キャリアアップ

ピックアップ

news009.jpg 価格比較:高級コンパクトデジカメ09年秋冬モデル、価格を比較
年末商戦向けに展開されている、各社高級コンパクトデジカメの価格を比較した。注目されるのはあえて高画素化の道を選択しなかったモデルだ。

index.jpg ビデオカメラ特集
デジタルビデオカメラは既に“フルHDは当たり前”となってきた。最新機種のレビューでフルHDに次ぐ、新たな選択肢を探してみよう。

news021.jpg 価格比較:「1万チョイまで」で幸せになるカナル型イヤフォン16選
ポータブルオーディオの最も簡単かつ効果的なチューニングはイヤフォンの変更。最近ではバリエーションも充実しており、ちょっと財布のひもを緩めればシアワセになれる。今回は人気のカナル型を集めてみた。

news022.jpg 価格比較:夏の水辺はコレで撮る――今夏の防水デジカメ徹底チェック(後編)
今年は防水デジカメの当たり年。今シーズンに登場した防水デジカメの仕様と価格を比較する。

news065.jpg 価格比較:高級コンパクトデジカメ、価格を比較
最近ではハイビジョン動画や個人認識、さらには超高速連写など、デジタルであることを前面に押し出した製品も増えているが、“撮ることの楽しさ”を前面に押し出した高級コンパクトデジカメもいちジャンルを築いている。各社製品の価格を比較した。

news097.jpg 価格比較:充実のエントリーデジタル一眼、価格を比較
最新のエントリー向けデジタル一眼は撮像素子も10メガを越えたほか、ライブビューやHD動画機能なども備えており、その充実ぶりは目を見張る。お買い得感の高いダブルズームキットで価格を比較した。

news102.jpg 価格比較:ハイアマ向けミドルクラス一眼、価格を比較
撮像素子はAPS-Cサイズながら、各種装備やスペックを充実させた中級デジタル一眼レフの価格を比較した。エントリー向けに比べやや高価にはなるが、いわゆる写真愛好家を対象とした製品だけに、充実した製品がそろっている。

news063.jpg 価格比較:あこがれを手に入れる、フルサイズ一眼の価格を比較
これまでフルサイズ機といえば、プロ向けの高価な製品しか存在していなかったが、今では少し背伸びをすれば狙える。とはいえまだまだ高価。最新価格のチェックは欠かさずにいたい。

news038.jpg 価格比較:エコポイント活用、ハイエンド機も充実の50V型以上テレビ価格一覧
50V型以上ともなると、各社のハイエンドモデルと録画機能付きテレビのオンパレード。プラズマテレビも選択肢が増え、画質・機能ともに充実した製品が並ぶ。

news098.jpg 価格比較:エコポイント活用、満足度の高い46V/47V型テレビ価格一覧
“価格比較”3回目は、46V型と47V型に注目。液晶テレビではプレミアムモデルの比率が高まり、プラズマテレビも選択肢が増えてくる。画質や機能は欲ばりたいが、出費はなるべく抑えたい――そんな人にぴったりのサイズだ。

news111.jpg 価格比較:エコポイント活用、売れ筋40V/42V型テレビ価格一覧
売れ筋の40V型、42V型の薄型テレビからエコポイント対象製品を取り上げ、実売価格を比較する。エコポイントは2万3000点。

news073.jpg 価格比較:エコポイント活用、最新37V型テレビの価格一覧
前回の40V型/42V型に続き、今回は1まわり小さい37V型を取り上げる。最新注目機種の中から、エコポイント対象製品をピックアップ。

news104.jpg 価格比較:エコポイント活用、録画対応モデルも充実の32V型テレビ価格一覧
リビングルームのメインテレビとして、また書斎や寝室におくパーソナルテレビとしても注目される32V型液晶テレビ。ここ1年ほどで倍速駆動や録画機能を備えた製品が増えているのも特徴だ。今回は各社のエコポイント対応製品16機種をリストアップ。

news092.jpg 価格比較:エコポイント活用、個室にちょうどいい26V型以下の液晶テレビを比較
パーソナルサイズと位置づけられる26V型以下だが、最近は上位モデルの機能を一部取り込む形で個性的な製品が増えている。個室やベッドルームなど、シチュエーションに合わせて検討したい。