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大きな進化を遂げた新世代“DIGA”――「DMR-XW30」(1/4 ページ)

» 2006年09月22日 20時26分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 パナソニックのDVDレコーダー「DIGA」にデジタル放送2番組同時録画対応の新モデルが投入された。単にデジタル放送の2番組同時録画に対応しただけではなく、「DIGA」の弱点とされていた録画番組の管理、再生機能にも大きくメスが入った。

 DIGAの2006年秋冬モデルとして投入されたのは、上位製品から「DMR-XW50」「DMR-XW30」「DMR-XP10」の3製品。さらに先日、Blu-ray搭載機として「DMR-BW200」「DMR-BR100」が発表されたが、今回試用したのは下位モデルにあたる「DMR-XW30」だ。同機は発売直後にはGfK販売ランキングで首位になった人気機種でもある。

photophoto 少々近未来的な印象もあった「EX」型番と比較するとスタンダードでシンプルすぎるくらいのデザインになった。厚みだけでなく奥行きも縮小されている

 「EX」型番を持つ従来機と比較すると、まさにフルモデルチェンジといえるさまざまな改良を施されている。外観もその1つ。同種の製品としては、もっとも薄い高さ59ミリのスリムなデザインとなり、奥行きは64ミリも短い313ミリとなった。これは、デジタルチューナー非搭載の「DMR-E55H」よりも16ミリ短い。AVラックなどに並べる人はあまりメリットにならないだろうが、最近増えてきた薄型テレビの専用ラックなどに収容する場合は非常にありがたいはずだ。従来製品とこれだけサイズが異なるということは、シャシーから基板まで、何もかも再設計した証だろう。

photo 前面カバー内に基本操作ボタンやSDカードスロット、i.Link端子、B-CASカードスロットなどを装備。トレイが左端なのに、開閉ボタンが右端なのは深い意味があるのだろうか

 デザインも「EX」型番のちょっと近未来的なイメージから、スタンダードなイメージに変更された。DVDドライブは「DIGA」伝統の中央から左側に変更され、操作ボタン類も電源とトレイ開閉ボタン以外はカバー内に収容。全体にシンプル感の漂うデザインとなっている。トレードオフといってはなんだが、機能的な凄さは見た目からはまったく伝わらない。かつてのハイエンドモデルである「DMR-E500H」あたりは、多少なりとも多機能モデルらしいデザインだったが、まぁこうした点も「DIGA」らしいのかもしれない。

 スペックをおさらいしておくと、地上アナログチューナーと2系統の3メディアデジタルチューナーを搭載。HDDは400Gバイトを装備し、地上デジタル放送のハイビジョン放送をストリーム録画で約50時間30分録画可能だ。DVD-R DL/DVD-R/DVD-RW/DVD-RAMへのダビングおよび全てのレコーダーブルDVDメディアの再生に対応するDVDドライブを装備。D端子とHDMI出力はD4解像度まで対応している。

 なお、上位モデルの「DMR-XW50」は、内蔵HDDが500Gバイトとなり、HDMI出力は1080Pまで対応する点が主な相違点だ。対応するテレビやAVセンターとHDMIケーブル1本で接続可能な「VIERAリンク」にも対応し、携帯電話などからインターネット経由での録画予約を可能にするLAN端子も備えている。

photo AV出力はS端子付き。アナログ音声出力がセットになっているD端子、HDMI端子の3系統だが、D端子とHDMIは同時に利用できないので実質的に2系統だ。AV入力はS端子付きが2系統
photophoto リモコンは10キーと利用頻度の少ないボタンをカバー内に収めたタイプ。高さはおさえられているが、10キーがカバー内にある点は、好き嫌いが分かれるところだ
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