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エプソン、実売35万円のフルHDプロジェクター「EMP-TW1000」

» 2006年10月11日 12時00分 公開
[ITmedia]

 セイコーエプソンは10月11日、フルハイビジョン対応ホームシアター向け液晶プロジェクター“dreamio(ドリーミオ)”「EMP-TW1000」を発表した。12月から発売する。価格はオープンで、市場予想価格は35万円前後。

photophoto フルハイビジョン対応ホームシアター向け液晶プロジェクター“dreamio(ドリーミオ)”「EMP-TW1000」

 自社開発の第6世代(D6)液晶パネル「クリスタルクリアファイン(C2FINE)」を搭載した3LCD方式のホームプロジェクター。解像度は1920×1080ピクセルで、デジタルハイビジョン放送や次世代光ディスクなどのフルハイビジョンコンテンツの映像再生に対応する。

 配向膜の無機化による配向ムラの低減で滑らかな画質を実現。垂直配向技術と液晶パネルに電圧をかけない状態で黒を投写する「ノーマリーブラック方式」によって、深く安定した黒を再現できるという。オートアイリス(光学絞り機能)の制御最適化で1万2000:1という高いコントラスト比を実現した。オートアイリスは投写映像の明るさを自動認識し、1/60秒単位で動作。シーンごとに最適な輝度とコントラスト比を維持しながら画質パラメータを自動調整する。輝度は1200ANSIルーメン。

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 同社独自の多重反射式高効率ランプシステム「E-TORL」を採用。ランプから発する光から高純度の3原色を抽出するフィルター「Newエプソンシネマフィルタ」を搭載。コントラスト比を維持しながら、広い色再現性領域(NTSC比115%)と高い色純度を可能にした。

 新開発の高解像度レンズを搭載。大口径ガラス非球面レンズや低分散ガラス(ED)レンズの最適配置によって色収差などを減らし、従来モデルに比べて大幅な解像度アップを実現している。レンズのズーム倍率は光学2.1倍の高倍率タイプを採用。100型(16:9)の場合、ワイド端3メートル短距離投写からテレ端6.3メートルまでの長距離投写を可能にした。

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 1080i対応のI/P変換回路を内蔵。1080iの入力信号に対して2-3プルダウンに対応したI/P変換が可能になった(従来は480iのみ対応)。次世代DVDパッケージメディア再生時のチラツキを抑えるという。同社独自のカラー画質調整システム「Color Reality III」を搭載。10Bitカラープロセッシングにより、10億7000万色(1024階調)の色再現性を実現した。

 インタフェースには、従来のHDMIに対して約2倍の情報伝達と色数拡大をはかった最新Ver.1.3(認証取得申請中)対応のHDMI端子を装備。そのほか、D4/コンポーネント/Sビデオ/コンポジット/RGB(ミニD-Sub15ピン)を各1系統搭載。

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 主な仕様は以下の通り。

型番 ELP-TW1000
液晶パネル 0.74型ワイドポリシリコンTFT液晶パネル(16:9)
画素数 1920×1080×3
輝度 1200 ANSIルーメン
コントラスト比 12000:1
色再現性 10億7000万色(10Bitカラープロセッシング)
対応ビデオ信号 525i/525p/750p/1125i/1125p、コンポーネント、Sビデオ、コンポジット
対応PC信号 VGA/SVGA/XGA/SXGA
入力端子 HDMI(Ver.1.3)/D4/コンポーネント/Sビデオ/コンポジット/RGB(ミニD-Sub15ピン)各1系統
サイズ 406(幅)×310(奥行き)×124(高さ)ミリ
重さ 約5.6キロ
投写レンズ 2.1倍マニュアルズームフォーカスレンズ(22.5〜47.2mm、F2.0-3.17)
光源 170ワット(E-TORL)UHEランプ
投影サイズ 30〜300インチ
騒音レベル 26デシベル(シアター・ブラック1、シアター・ブラック2)
実売価格 35万円前後
発売時期 12月

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