(C) 2006『間宮兄弟』製作委員会 |
直木賞作家、江國かおりのベストセラー小説を森田芳光監督が映画化したハートウォーミング・ドラマ「間宮兄弟」が、10月20日にDVDリリースされる。
兄の明信はビール会社の研究員、弟の徹信は小学校の校務員。東京下町のマンションで、間宮兄弟は一緒に暮していた。横浜ベイスターズの大ファンで、野球中継にはベイスターズの帽子をかぶり、スコアをつけながらの鑑賞。ビデオ鑑賞のおともは山盛りのポップコーン(定番の飲み物は、兄はビールで、弟はコーヒー牛乳)。商店街ではグリコじゃんけんをしてお気に入りの定食屋へ。とにかく仲のいい兄弟だ。お互い恋人はいないが……。
そんなある日、徹信が兄に「この部屋でカレーパーティをやろうか」と持ちかける。招待客は同じ学校で働く葛原先生と、レンタルビデオ店員の2人。そして兄弟に恋の予感が訪れて……。
さて、想像してみましょう。30過ぎで、2人暮らしの兄弟、女っ気なし、休日は2人そろって昼寝、夜は布団の中で1日の反省会、仕事以外はいつも一緒。正直、ひいてしまうシチュエーションです。でも間宮家に招かれた彼女たちが、決してひくことがないように、観ているこちらも次第に間宮兄弟の魅力にハマっていきます。季節や天気に応じて、その日その日を楽しむ。些細な日常の中にも、人生を楽しむヒントや遊びが転がっている、そんなことを間宮兄弟が教えてくれます。
また、随所で登場する食べ物もポイント。ポップコーン、餃子、特に、落ち込んでいる弟に作る兄の手作り塩むすびが堪りません。「かもめ食堂」然り。食べ物が美味しそうに見える映画に外れなし。
三十路独身男のほのぼのとした生態を温かな眼差しで描いたのは、「家族ゲーム」や「阿修羅のごとく」などで知られる森田監督。初監督作「の・ようなもの」も同時リリースされるので、あわせてどうぞ。
主役の間宮兄弟に、兄には「電車男」「県庁の星」の佐々木蔵之介、弟にはお笑いコンビ・ドランクドラゴンの塚地武雅をキャスティング。長身でヤセ型の佐々木とオデブちゃんの塚地はどこをどうしても兄弟にはみえませんが、この凸凹ぶりがイイ味に。
ちょっと挙動不審な女教師に常盤貴子、レンタルビデオ店員に「タイヨウのうた」「手紙」「オトシモノ」など大ブレイク中の沢尻エリカ、その妹を「ワイルドスピード×3 TOKYO DRIFT」でハリウッドデビューを飾った北川景子、間宮兄弟の母親を中島みゆきが演じるなど、共演者も豪華メンバーが集結。
特典は森田監督、主演の佐々木、塚地による“反省会”と題されたオーディオ・コメンタリー、撮影風景を収めたメイキング、製作宣伝スタッフが撮影した裏メイキング、塚地の相方・鈴木拓のナレーションによる「間宮兄弟」解説、佐々木&塚地&沢尻&北川が撮影中のエピソードを明かすモノポリー座談会、佐々木&塚地の爆笑漫才など、“間宮”ワールドをとことん味わいつくせる充実のコンテンツを収録。なお、特典ディスク付きの2枚組は初回生産分のみ。初回版が終了しだい本編ディスクのみの1枚組仕様になるのでお早めに。
関連サイト:http://www.mamiya-kyoudai.com/(公式サイト)
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