ITmedia NEWS >

水を流せば掃除が始まる便座、松下電工から

» 2006年10月17日 22時05分 公開
[ITmedia]

 松下電工は、タンクレストイレの新製品として「アラウーノ」を12月1日に発売する。汚れをはじく有機ガラス系新素材と新しい洗浄方式により、水を流すたびに便器がキレイになる“全自動おそうじトイレ”だ。価格は27万900円より。

photo 「アラウーノ」。デザインはプロダクトデザイナーの深澤直人氏だ。トップカバーは「ダークセピア」「パステルピンク」など5色から選択できる

 一般的な便器は陶器製のため、汚れやぬめり、黒ズミの原因になる水垢が付着しやすいという弱点がある。そこでアラウーノは、水垢が付きにくく、また付いても落としやすい有機ガラス系の新素材を採用。ブラシによる掃除は3カ月に一度程度で済むという。

 洗浄方式も変更した。水を流す際、水の中に直径約5ミリの微細な気泡と、市販の食器用中性洗剤を利用した泡を使い、汚れを流すという。また水流の勢いも従来製品より増し、便器野中で勢いよく旋回する。一方で洗浄水量は1回5.7リットルと節水を実現。便座の暖房も、使用時だけ瞬時に温めることで、余分な電力消費を抑えた。

 便器内にはオーディオ機能をビルトイン。ビクターエンターテイメントとのコラボレーションによりセレクトした16曲の“3Dサウンド”がリラックスを演出する。さらに便器内と足元には、まぶしさを抑えたLED照明を設置。夜中でも主照明を点けずに用が足せるようにしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.