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NECアクセステクニカ、最高130Mbpsの802.11nドラフト対応Atrem

» 2006年10月18日 16時38分 公開
[ITmedia]
photo 「AtermWR8200Nワイヤレスカードセット」

 NECアクセステクニカは10月18日、IEEE802.11n(ドラフト版)に対応した無線LANルーター(AtermWR8200N)と対応カードのセット「AtermWR8200Nワイヤレスカードセット」(PA-WR8200N/NC)を11月上旬より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は2万8000円前後。対応カード「AtremWL130NC」(PA-WL130NC)は単体でも発売され、実売想定価格は1万3000円前後。

 新製品は次世代無線LAN規格「IEEE802.11n」のドラフト 1.0に準拠する製品。2つのストリームを3つのアンテナで同時にやりとりすることで(2ストリーム 3×3)、130Mbps(理論値)という高速なスループットを実現している。

 2ストリームをやりとりするだけならば理論上アンテナは2本でも可能だが、本製品では3本目のアンテナで2つのストリームの合成データを平行して送信することで、演算によって元のデータを再合成し、一層の高速性と安定性を実現している(合成ダイバーシティ効果)。また、2.4GHz帯の各チャンネル(1〜13)を検索し、最も電波状態の良いチャンネルを自動選択する「オートチャンネルセレクト機能」も搭載する。

 シリーズ製品に搭載されてきた「らくらく無線スタート」は引き続き搭載され、動作モード設定をボタン操作だけで自動判別できる「らくらくネットスタート」も搭載。WAN側のサブネットにあわせて自己IPアドレスも調整可能なほか、アクセスポイントモードでも自動設定が機能する。

photophoto AtermWR8200N(左)、AtremWL130NC(右)

 セキュリティ面では、ルータ内部に危険なサイトやポルノサイトなど見せなくないサイトへのアクセスを制御するネットスターの「インターネット悪質サイトブロック for BBルータ」を搭載した。搭載されているのは60日間無料利用可能な試用版だが、年額3150円を支払うことで継続利用できる。

 この機能はルータ内部にソフトウェアとして実装されているので、接続したPCはもちろん、ゲーム機やネット家電も同様にガードできる。ブロックするレベルは小学生/中学生/高校生/大人の4段階に調整可能で、最大10までの端末に適用できる。

 また、出荷時にも暗号モードはAESに設定されているが、スイッチひとつで「AESによる通信暗号化+SSIDステルス+MACアドレスフィルタリング」の3つを有効にする「スーパーセキュリティモード」も用意されている。。

 そのほかにも、IPv6パケットをルータ部分でブリッジすることで「フレッツ・ドットネット」などが利用可能になる「IPv6ブリッジ」、スイッチでアクセスポイントモードに切り替え可能な「強制APモード」、内蔵ソフトのバージョンアップ情報がブラウザに自動表示される「バージョンアップポップアップ通知」などの機能も備える。

photo 壁掛けも可能

 サイズはAtermWR8200Nが38(幅)×195(奥行き)×174(高さ)ミリ、対応カードのPA-WL130NCが54(幅)×120(奥行き)×9(高さ)ミリ。PA-WL130NCの対応OSはWindows 2000/XP。AtermWR8200Nは付属スタンドを利用して壁掛け設置も可能となっている。

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