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ヤマハ、125cc相当の燃料電池二輪車を開発

» 2006年10月20日 17時26分 公開
[ITmedia]
photo 「FC-AQEL」(エフシーアクエル)。ヘッドランプやテールランプにはLEDランプを採用した

 ヤマハ発動機は、水素燃料電池システムを搭載する“燃料電池二輪車”「FC-AQEL」(エフシーアクエル)を開発した。10月23日〜28日にパシフィコ横浜で開催される「第22回国際電気自動車シンポジウム」(EVS22)に参考出品する予定だ。

 独自開発の水素燃料電池「ヤマハ水素燃料電池システム」を搭載。駆動部には、エレクトリックコミューターで培った超薄型パワーユニット(YIPU)技術を応用し、二次電池とのハイブリッドシステムで効率と出力を向上させた。ガソリンエンジンのバイクなら125ccクラスに相当するという。燃料として、充填圧力35MPaの高圧水素タンク2本を搭載。「充分な航続距離を目指す」(同社)。

 主な仕様は下記の通り。

名称 FC-AQEL(エフシーアクエル)
燃料電池種類 固体高分子型
燃料 圧縮水素
電動機 交流同期電動機
二次電池 リチウムイオン電池
外形寸法 1845×770×1100ミリ

 なお、同社は2003年にダイレクトメタノール燃料電池システムを搭載した燃料電池二輪車「FC-me」(エフシー ミー)を開発しているが、「今後もそれぞれの特性を生かしながら燃料電池二輪車の研究開発を推進していく」という。

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