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「ヒトの居場所」を見つけるエアコン、霧ヶ峰ZWシリーズ

» 2006年11月06日 15時07分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 三菱電機は11月6日、家庭用エアコン「霧ヶ峰」の新製品「ZWシリーズ」7機種を12月中旬から順次販売開始すると発表した。新製品群は“霧ヶ峰”シリーズの40周年を記念するモデルとして企画され、快適性と省エネを追求したモデルとなっている。

photo “霧ヶ峰”ZWシリーズ
型名 カラー 冷房定格能力 実売想定価格 発売日
MSZ-ZW227-W,T W:ピュアホワイト、T:ブラウン 2.2kW 18万円前後 2007年1月上旬
MSZ-ZW257-W,T W:ピュアホワイト、T:ブラウン 2.5kW 20万円前後 2007年1月上旬
MSZ-ZW287-W,T W:ピュアホワイト、T:ブラウン 2.8kW 22万円前後 12月中旬
MSZ-ZW367-W,T W:ピュアホワイト、T:ブラウン 3.6kW 23万円前後 2007年1月上旬
MSZ-ZW407S-W,T W:ピュアホワイト、T:ブラウン 4kW 25万円前後 12月中旬
MSZ-ZW507S-W,T W:ピュアホワイト、T:ブラウン 5kW 28万円前後 2007年1月上旬
MSZ-ZW637S-W,T W:ピュアホワイト、T:ブラウン 6.3kW 30万円前後 2007年3月中旬

 最も特徴的なのが、ヒトの位置までを検出する多素子赤外線センサー「人感ムーブアイ」の搭載。既存モデルにも「ムーブアイ」は搭載されていたが、測定していたのは壁や床の温度だけだった。

 新製品ではこれに加えて「ヒトの位置」を測定し、冷暖房を効率的に行うことで最大40%の電気代を削減できる。また、不在時には自動的に「不在時省エネ運転」に切り替える機能も備えており、このモードでの運転時にはさらに10%の電気代削減が可能となっている。

photophoto 新装備の「人感ムーブアイ」(左)、赤外線でヒトの位置を把握してより効率的な運用を行うのがポイント(右)

 人感ムーブアイは本体正面、吹き出し口の上部に設けられており、左右160度を約1分間に1回の割合でサーチする。ヒトを見つけた場合はその場所の床温度を測定し、暖房の際には適切な温風を足元から送り込む。床温度を測定することで、より暖かさが感じられる暖め方ができるという。

 吹き出し口に設けられた上下左右のフラップをモーター制御することで、2つの気流を同時にコントロール可能な「Wフラップ」も装備。人感ムーブアイと組み合わせることで、2カ所まで、人のいる場所を見つけて無駄なく暖め(冷やす)ことができる。また、この仕組みを利用して、体に直接温風(冷風)をあてないようにする「風ソフトモード」も用意されている。

photophoto 自動的にヒトのいるところを暖める(左)、体に直接風が当たらないようにする「風ソフトモード」(右)

 利用を続けると内部に蓄積されてしまう、ホコリやカビを自動的に清掃する機構も搭載した。フィルターをブラシで自動清掃する「フィルターおそうじメカ」と、熱交換機/送風ファン/風路に低濃度オゾンを内部に充満させてカビの胞子を除去する「オゾンシャワー洗浄」を備えた。

 サイズについても、全モデルの横幅を798ミリと800ミリ以下に抑えることで(20畳用まで)、窓横のスペースに設置可能とした。「エアコンの平均買い換え年数は約11年。約11年前に主流だったモデルの置き換えとして設置できる」(同社)

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