秋の野草といえば、人によって思い浮かべるものが違うと思うが、わたしは「ホトトギス」系の花で「秋だなあ」と思う。
花の名前を覚えるのが苦手なわたしでも、一目見ればそのユニークな形は忘れない。ホトトギス、ヤマホトトギス、タイワンホトトギスなどがあるようで、詳しい見分け方は知らないが、何気ない道ばたで何気なく見かけると楽しくなる。
それはこんな花だ。
こういう花をマクロで撮るとき、注意すべきはピントをどこに合わせるか(あるいはどこに合ってしまうか)。
コンパクトデジカメで液晶モニターを見ながら撮ると、撮るときは「ちゃんと合ってる」と思っても、大きなパソコンのモニターで見るとピントがずれてたということはよくある。
この2枚は後ろに合っちゃった例。でも、カメラはピントが合ってるといったのである。ただ人間は雌しべだか雄しべだかにピントを合わせたかったのだが、カメラはその向こうの花弁にピントを合わせてしまったのだ。カメラの撮影最短距離との関係もある。思わず近寄りすぎて撮影最短距離を超えてしまったのかもしれないし、シャッターを半押ししてAFロックしたあとにカメラが前後に動いた(あるいは風で花が動いた)のかもしれない。
これは手前の花弁にピントが合っちゃった例だ。後ろに合うよりはピンボケっぽさはないが、狙った位置とはちょっと違う。
マクロ撮影時には特にピントがシビアになるのだ。
だから撮影後に拡大再生してどこにピントが合ってるかチェックしたい。ダメなら撮り直すべし。
そしてちょうどいい角度や距離を見つけると、このようにピントが合って欲しいところに合ってくれるのである。
こちらもピントは合っているが、同じ花が背景にたくさんいるので、目的の花がちょっと埋もれてしまっているのが残念。
一輪だけを目立たせたいときは、ピントをしっかり合わせ、なおかつ背景はボケたり色合いが違ったりして、その花だけが浮かび上がるような角度を見つけたい。
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