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陽の光に当たれない少女が奏でる切なくも美しい純愛ドラマ――「タイヨウのうた」新作DVD情報

» 2006年11月13日 13時30分 公開
[本山由樹子,ITmedia]

タイヨウのうた スタンダード・エディション

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(C)2006「タイヨウのうた」フィルムパートナーズ

 「世界の中心で、愛をさけぶ」「NANA」など、ここ最近邦画の主題歌が軒並みヒットしているが、感動的なシーンをより盛り上げるにはやはり音楽が不可欠。映画と音楽は切り離せないものなのだ。

 シンガーソングライターのYUIが映画初主演を果たした「タイヨウのうた」も、映画と音楽の相乗効果でヒットした感動作。11月22日にDVDリリースされる本作はスタンダード・エディションと2枚組のプレミアム・エディションの2バージョンを用意。 

 スタンダード・エディションの特典は予告篇、TVスポット、初日舞台挨拶を収録。価格は3990円。プレミアム・エディションには、メイキング映像や未公開シーン集、インタビュー、YUIが歌う主題歌「Good−bye days」のミュージックビデオを収めた特典ディスクが付く。さらに初回版のみ映画公式サイトで公開されたYUI自身によるダイアリー「YUI’sダイアリー」とフェンダー製ピックペンダントを封入。価格は5985円。

 太陽の光にあたれない難病XP(色素性乾皮症)に冒された少女、雨音薫は16歳。学校には行けず、夜になると駅前の広場でギターの弾き語りをしている。昼と夜の逆転した生活の中で、歌うことが生きる証。そんな彼女の毎日の楽しみは、早朝にサーフボードをもってたたずむ少年・孝治を部屋の窓から眺めることだった。

 夏休みを間近に控えたある日、夜の街で孝治と偶然遭遇した薫は、勇気を振り絞って声をかける。やがて薫と孝治は親しくなり、月の下でデートをするようになるが……。

 本作の見どころのひとつはYUIの起用。デビュー曲「feel my soul」がいきなり月9ドラマ「不機嫌なジーン」の主題歌に起用され、一躍注目を集めた福岡出身のアーティストだ。初の映画出演なので決してうまいとはいえないが、初々しさが画面から溢れ出ていて魅力的。彼女が映画のために書き下ろした「Good−bye days」も大ヒットした。

 ヒロインとは正反対に、太陽の下で生きる少年を「涙そうそう」「木更津キャッツアイ」シリーズの塚本高史が好演。また薫の両親には岸谷五朗と麻木久仁子が扮している。

 監督はオムニバス映画「最も危険な刑事(デカ)まつり」を手がけ、今回が長編デビューとなる小泉徳宏。「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督と同じくROBOT所属で、今後の活躍が期待される新鋭だ。

 主演2人のあまりの爽やかさに恥ずかしくもあり、うらやましくもあり。闘病+純愛の悲しさよりも、生きることへの希望を訴えたポジティブなメッセージ、そしてYUIの透明感ある歌声がストレートに心に響く。

 なお、映画公開後に放映された山田孝之&沢尻エリカ共演のドラマ版は12月1日にリリースされる。

関連サイト:

http://www.taiyonouta.jp/(公式サイト)

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タイヨウのうた スタンダード・エディション
発売日 2006年11月22日
価格 3990円
発売元 ジェネオン エンタテインメント
販売元 ジェネオン エンタテインメント
スタッフ 監督:小泉徳宏/原作・脚本:坂東賢治
出演 YUI、塚本高史、麻木久仁子、岸谷吾朗、通山愛里、田中聡元、小柳友、ふせえり
上映時間 119分
製作年度 2006年
画面サイズ ビスタサイズ・スクイーズ
ディスク仕様 片面2層
音声 (1)ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 (2)DTS/5.1chサラウンド/日本語 (3)ドルビーデジタル/2.0ch/日本語
特典 予告篇/TVスポット/初日舞台挨拶

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