ITmedia NEWS >

エアコンの省エネ基準って?+D Voice

» 2006年11月20日 23時22分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 毎回、担当編集者の趣味でテーマが決まる“お手軽”アンケートツール「+D QUICK POLL」。前回のお題は「もうすぐ冬、エアコン選びでイチバン重視するのは?」。結果は下図の通り。「省エネ」が過半数を占め、注目度の高さを伺わせた。

photo

 省エネといえば、エアコンの新製品発表でよく耳にするのが「省エネ法(正式名称:エネルギーの使用の合理化に関る法律)の2010年度基準値(2010年までに達成すべき目標値)」だ。これは、国内で大量に使用される機器を対象として、エネルギー消費効率の改善目標を具体的に数値化したもの。対象機器は「特定機器」と呼ばれ、エアコンや冷蔵庫、テレビ、DVDレコーダーなども含まれている。

 目標数値は、その時点で最も効率の良い製品を基準に、さらに技術開発などによって改善できると想定された分を“上乗せ”して決める(トップランナー方式)。目標年度は機器毎に異なり、およそ4〜8年の間隔で見直しを行う。エアコンの場合は、次の目標年度が2010年度というわけだ。

 今年の冬に発売される新型エアコンを見渡してみると、2010年の基準値をクリアしつつ、その上でセンサーの搭載や気流制御など、運用面でも効率アップを図った製品が増えた。また、多くのメーカーが採用した「フィルター自動お掃除」機能にしても、開発担当者に話を聞くと「掃除の手間を省く」以上に「フィルターの目詰まりによる冷暖房効率ダウンを防ぐ」という意味合いのほうが大きいという。その上、掃除の手間が省け、電気代の節約にも繋がるのだから、ユーザーは素直に喜んでいい。

 省エネは、地球と人と、そして財布に優しい技術なのだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.