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第63回 クリスマスとイルミネーションの関係今日から始めるデジカメ撮影術(1/3 ページ)

» 2006年12月21日 11時48分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 あっという間にクリスマス。クリスマスといえばデートで、デートといえばイルミネーション……デートじゃなくてもいいけど、この時期に外出すると繁華街はイルミネーションだらけで、みんながケータイやデジカメを向けてる。そんなところで撮ってみようという話。

大きなイルミネーションをバックに撮る

 とりあえず大きなイルミネーションを見たら、それをバックに写真を撮りたいもの。といって、ついつい、イルミネーションの下に立っちゃうと……。

左下にいるんだけど……

 これじゃあどこに立ってるのかさっぱり分からない。かといって、近づいて撮ると、イルミネーション全体が写らない。

イルミネーション全体が写ってない

 じゃあどうするか。解決案は2つ。

 ひとつはアングルを変えちゃう。

 例えば、同じ場所に立ってても下からこう撮ると天井のイルミネーションも写って、ちょっと雰囲気が出る。

 でもイルミネーション全部を映したいと思ったら、もっと手前に立ってもらおう。何メートルも手前に来てもらう。で、人物と背景の大きさがいい感じになるようにちょっとズーム。イルミネーションの形がちゃんと写って、なおかつ彼女も写るように少し高い位置から撮ってみた。

人もイルミネーションも一度に撮れた。

 少しハイアングルから撮ったのは、そうしないと人混みで後ろのイルミネーションが隠れちゃうから。

 思い切ってもうちょっと上から狙ってみた。こういうのも面白い。

フラッシュの使い方が大事

 イルミネーションをバックに撮るときのコツは、イルミネーションと人物の位置関係と、フラッシュの使い方。

 例えばさっきの写真もフラッシュがオフだとこうなる。

 ・肝心の彼女が暗い

 ・イルミネーションが明るすぎ

 ・全体をぼうっと映しちゃうので、余計な人混みも写っちゃって、彼女が目立たない

 という結果になる。

 逆にフラッシュをたくと、

 ・(フラッシュの光量はピントの合う位置によって調整されるので)彼女にだけ(正確には彼女と近い距離にいるものにだけ)当たるので彼女が目立つ

 ・フラッシュの光が届かない背景は暗くなりイルミネーションだけが残る

 ・フラッシュの光が届かないので人混みは「黒子のように」目立たなくなる

 わけだ。

 このフラッシュの到達距離を上手に使うのである。ではいろんなイルミネーションと一緒に撮ってみよう。

 典型的な例を。

フラッシュオフ
フラッシュオン

 フラッシュのオンとオフ。イルミネーションはそれ自体が発光してるけど、人物は発光してないので光を当ててやらないと夜は写らない。だからフラッシュをたくべし。

 ではどんなときどんな風にたくか。

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