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Appleの新たな始まり――スティーブ・ジョブズ氏基調講演(前編)Macworld Conference & Expo2007(1/2 ページ)

» 2007年01月11日 00時33分 公開
[後藤治,ITmedia]

 Macworld Expo 2007が始まった1月9日(現地時間)、Apple CEO スティーブ・ジョブズ氏の基調講演ではApple TViPhoneの紹介だけでなく、Apple ComputerからAppleへの社名変更も行われるというサプライズが飛び出した。その“歴史的な”一日を振り返る。

 1月8日夜、基調講演が行われるMoscone Center Westの前にはすでに人が並び始め、9日の夜明け前には、建物を取り囲むように長蛇の列が並んでいた。時間は朝6時前。まだキーノートスピーチまでには3時間以上時間がある。サンフランシスコでも夜は冷えるが、列に沿うようにコーヒーを載せたカートがめぐり、無料で配ると言ったサービスも見られた。

夜明け前にはMoscone Center Westを人が取り囲み(写真=左)、その人たちへコーヒーを配るサービスも(写真=中央)。環境保護を訴える団体も登場(写真=右)。開場前でひまを持てあましていたプレスに受けがよかったようだ

 空が白みはじめ一般入場が開始されると人の波がMoscone Center Westに飲み込まれていく(プレスの入場は後)。4000人ほどと言われていた群衆だが整然と、行儀良く入場していく。あとでエスカレーターに殺到していくことになる報道関係者とはすごい違いだ。

 一方、開演1時間ほど前にプレスは2階のエスカレータ前に待機させられ、次々と優雅に上っていく(ジョブズ氏のライブは3階)VIP待遇の人たちをぼんやりと眺める状態が続く。9時15分前なっても会場に通されないので、我々は存在を忘れられているのではないか、別室でビデオ上映を眺める“残念組”なのではないか、といった憶測が流れる。

VIP待遇であれば犬だって先に上っていってしまう(写真=左)。と、その中にどこかで見たことがある人物が。遠目なのではっきりとしないがあれは……ソフトバンクの孫社長?(写真=中央)。指をくわえて眺めるプレス(写真=右)。

 Macworld基調講演へようこそ、のアナウンスの後、会場内に流れる音楽が変わるとついに講壇の左手からApple Computer CEO スティーブ・ジョブズ氏が登場。会場には拍手が響き渡る。

ジョブズ氏登場

 “We're going to make some history together today”(きょう私たちは歴史を作ることになります)。そしてスティーブ・ジョブズ氏の基調講演は新たな歴史を告げる言葉で始まった。

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