CESの展示会場で、最もよく目にするAV機器といえば、iPodをドッキングできるオーディオ機器だ。iPod人気を背景に専業メーカーも数多く登場し、大手AVメーカーに負けない、アイデア勝負のiPodスピーカーを数多く出展している。
そんな専業メーカーの1つ、iSymphonyではiPodとBluetoothを組み合わせた新製品を多数展示した。たとえば「Model V1」は、Bluetooth接続のユニバーサルドックとCDプレーヤー内蔵の薄型筐体を組み合わせたスタイリッシュなiPodオーディオだ。
BluetoothはA2DPプロファイルをサポートしており、15フィート以内であれば、高品位なオーディオをワイヤレスで楽しめる。さらに「ヘッドセットプロファイルもサポートしているため、Bluetooth携帯電話との連携も可能だ。着信するとそのままスピーカーフォンになる」(同社)。
このほか、FM/AMチューナーやMP3/WMAのプレイバック機能も搭載し、CDやSDカード、メモリースティックに保存した楽曲を再生できる。スピーカーはサブウーファー付きの2.1ch仕様で、内蔵アンプはトータル45ワットだ。
一方の「Model MS1」は、iPodのドックを2つ搭載した贅沢仕様。往年のダブルカセットデッキを彷彿とさせる「デュアル・ビルトイン・ユニバーサルドック」だが、2つのiPodを装着することで何ができるのだろう?
「今のところは、片方のiPodに入っている曲が終わると、クロスフェードして2つ目のiPodを再生すること。“1つでは足りない人向け”といえる。ただ、今後は2つのiPodを使ってDJプレイを楽しむなどファンクションを追加していきたい」。
本体にはCDが3枚入るチェンジャーとトータル200ワットのアンプを内蔵。SD/MMCカードスロットやFM/AMチューナーなども備えたオールインワンコンポだ。発売は今年前半の予定で、価格は350ドル程度を見込んでいるという。
ユニバーサルドックにiPodを立てるのは手軽だが、そのままの状態では持ち運ぶ時や掃除の際に不便だ。そんな発想で登場したのが、スマートにiPodを収納できるタイプ。
PhilipsやiLIVEのブースでは、本体にiPodを収納できるポータブルDVDプレーヤーを展示している。いずれもDVDドライブの横にリモコンが入っており、これを取り出すとユニバーサルドックが現れる仕組み。iPod Videoの動画をより大きなスクリーンで楽しめるほか、iPodを収納した状態で持ち運ぶこともできる。このほか、既に紹介したALTEC LANSINGの“ミニシアター”「inMotion iMV712」など、iPod Videoの動画をより大きなスクリーンで見ることのできる製品が目立ったのも今年のCESの特徴だ。
省スペース化も1つの流れかもしれない。iLIVEのスリムなiPodオーディオ「iH7」は、本体にiPod収納用のスペースを持ち、iPodを入れた状態で上からパネルでカバー。外観が非常にスマートになる。またキッチンなどのキャビネットに取り付けることができる「iK2」もユニークだ。
最後にイロモノを2つ。VocoProの「SonicStation」は、トールボーイ(?)タイプの筐体になんと5.1chぶんのスピーカーを詰め込み、しかもDVDプレーヤーまで備えたiPodオーディオだ。フロントやリア用のスピーカーは側面にあり、回り込むようなバーチャルサラウンドが楽しめるという。なお、マイクが付いていることからも分かるようにカラオケ機能も備えていた。
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