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iPod shuffleが5色展開になったワケインタビュー

» 2007年01月31日 10時44分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 4色のカラーバリエーションが追加され、5色展開となったアップルのフラッシュメモリプレーヤー「iPod shuffle」。その狙いやiPod nanoにはないカラーバリエーション「オレンジ」が選択された理由について、同社でiPodに関する総責任者を務めるグレッグ・ジョズウィアック氏に尋ねた。

photo ファッション性を重視した結果だという5色展開

――新しいiPod shuffleが販売開始されて3カ月が経過しました(発表は2006年9月だったが、販売開始は11月)。市場からの反応はいかがですか?

ジョズウィアック氏: 反応は非常にポジティブなもので、成功したと考えています。

――新たに4色(ピンク/グリーン/ブルー/オレンジ)のバリエーションが追加されましたが、その狙いは?

photo 米Appleのグレッグ・ジョズウィアック氏(iPod プロダクツ ワールドワイド プロダクト マーケティング担当副社長)※写真はiPod nano発表会時のもの

ジョズウィアック氏: iPod shuffleは「ウェアラブル」という要素を重視した製品で、身につけるということはそのファッション性も大切です。そして、ファッションという要素と、カラー(色)という要素は切っても切れない関係にあります。色のバリエーションがあることは、ファッション性を重視するiPod shuffleにとって非常に大切だと考えたからです。

――ピンク/グリーン/ブルーの3色はiPod nanoにも用意されていますが、もう1色としてオレンジを選択した理由はなんでしょう。また、なぜブラックとレッドは用意されなかったしょうか。

ジョズウィアック氏: オレンジを選択したのは、今年のファッション業界においてホットなカラーだからです。ブラックは“スペシャル”なモデルに適用されるカラーですし(関連記事:「黒いのは高いだって? それはスペシャルだからさ」――MacBookインタビュー )、レッドはHIV患者への支援を目指すプロジェクトの協賛製品のカラーですから、今回のバリエーションには含まれていません。

――発表されるごとに注目を集めるiPodの新製品ですが、なぜこのタイミングでの発表なのでしょう。MacWorldでアナウンスするという選択肢はなかったのですか?

ジョズウィアック氏: 春はバレンタインデーなどもあり、世界的なギフトシーズンなので、ギフトとしてのプレゼンスを高めたかったというのが理由です(バレンタインデーは日本では女性から男性にチョコなどを贈る日になっているが、アメリカでは男女を問わず恋人へカードやプレゼントを贈る日として認識されている)。日本ではホワイトデーのプレゼント、新学期を迎える学生の方へ進級や入学などのギフトとして活用してほしいという考えもあります。

 MacWorldではご存じのように、「iPhone」と「Apple TV」という2つの大きなアナウンスがありました。この2つに関心を持ってもらうため、あえてその際には発表しませんでした。

――既にiPodを使っている、これから使おうと考えている日本のユーザーへメッセージがあればお願いします。

ジョズウィアック氏: 日本の市場が重要なことは以前から認識しています。私たちの調査では日本国内でiPodは50%を超えるシェアを獲得しており、iPodがとても愛されていると実感しています。

 カラーバリエーションを増したiPod shuffleはとてもファッショナブルで、どんなファッションにもマッチします。バレンタインデーやホワイトデーのギフトにも最適だと思うので、ぜひ手にとって見てみてください。

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