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日立、ミスト脱臭を搭載した「白くまくん」新シリーズ

» 2007年02月08日 19時30分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 日立アプライアンスは2月8日、ルームエアコン「ステンレス・クリーン 白くまくん」Xシリーズ6機種を発表した。昨年11月に発売した「ステンレス・クリーン 白くまくん」Sシリーズの上位機種で、高級感のあるデザインと新搭載の「ミスト脱臭」が特徴だ。2月中旬から順次発売する。

photophoto 高級感のある「シャンパンゴールド」と「ステンレスシルバー」の2色を用意する

 Sシリーズ同様、内部の各所にステンレスを採用して汚れ付着やカビの発生を防ぐ。また、ナノチタン触媒とカーボンをコーティングした「チタンカーボン熱交換機」や室内ファンには銀イオンを使って除菌効果を高めている。

photo ペルチェ素子で空気中の水分を冷却・結露させる

 「ミスト脱臭」は、昨年7月に発売された加湿機能付き空気清浄機「クリエア 脱臭大賞」に使われたもの。水に高電圧をかけてイオン化し、20〜80ナノメートルサイズのミスト(微細な水滴)をエアコンの大風量で部屋中に行き渡らせる。ユニークなのは、壁際に設けたペルチェ素子を使い、空気中の水分を結露させて水を作り出す点。給水の手間がいらない。

 空気中に放出されたイオンミストは、浮遊するカビ菌やウイルスを99.9%不活化し、カーテンやカーペットといった繊維に染み込んだニオイまで除去するという。たとえば、6畳程度の部屋でタバコを吸った場合、通常(自然放置)では3時間後でもニオイが70%以上残るが、イオンミストを放出すると15%程度まで除去できる。

素材や質感に着目

 室内機のデザインは、「モダンスタイル」がテーマだ。スタイリングはSシリーズから継承したものだが、今回は木目調のフレームに高輝度メタリック塗装のフロントパネルを組み合わせて高級感を醸し出した。表面には、高級家具の仕上げに使われるウレタンコーティングを施して光沢と質感をくわえている。

 エアコンとしては直線的な造形は、壁や天井の“水平/垂直”といったフラットな特性に合わせるため。フレームを設けたのは、アクセントとしてアウトラインを強調するとともに、全体をコンパクトに見せる意図があるという。

 カラーリングは、「シャンパンゴールド」と「ステンレスシルバー」の2色。同社ホームソリューションデザイン部の宮田智行主任デザイナーによると、最近のマンションなどインテリア性の高さに着目し、そこに置かれている丁度品とのマッチングを重視したという。「調度品は、シンプルながらも素材や質感にコダワリがあるものが多い。また、インテリアを含めて室内の色彩は統一される傾向がある」という。

photophoto 室内機の下にあるのは、インテリアや丁度品に使われる素材を切り出したもの。室内で使われる色の組み合わせを考慮してカラーリングを決定したという

 このほか、プラズマ電極で埃を集める空気清浄機能「ステンレスプラズマ空清」やフィルターの「自動掃除機能」などをSシリーズから継承した。ラインアップと価格は下表の通り。

製品型番 能力 適用畳数(冷房時) 店頭想定価格(※1) 発売日
RAS-X28W 2.8kW 10畳程度 27万8000円前後 2月中旬
RAS-X36W 3.6kW 12畳程度 28万8000円前後 2月中旬
RAS-X40W2 4.0kW 14畳程度 29万8000円前後 2月中旬
RAS-X50W2 5.0kW 16畳程度 31万8000円前後 2月中旬
RAS-X63W2 6.3kW 20畳程度 34万8000円前後 3月下旬
RAS-X71W2 7.1kW 23畳程度 36万8000円前後 3月下旬
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