「MI・RAI-RT」。29万4000円で販売中
スピーシーズは2月15日、同社のネットワーク対応ロボット「MI・RAI-RT」用のアプリケーション制作を推し進めるため、ソフトウェア開発環境「MI・RAI-RT Software Developer's Studio」を提供すると発表した。あわせて、開発者の情報交換やサポートの場として「MI・RAI-RT Internet Robot Forum」を設立する。
「MI・RAI-RT」は、無線LANを通じてインターネットに接続し、専用の番組コンテンツなどを再生できるエンターテイメントロボット(関連記事)だ。身長約33センチ、体重1.5キロのボディに22の自由度と3箇所のLED表示部を持つ。
今回発表された開発環境は、3つのコンテンツ作成ツールを含む5つの機能で構成されている。
- PCやサーバから「MI・RAI-RT」の操作やコンテンツダウンロードが行えるネットワークインタフェース。LANモデル(LAN内にあるPCなどからロボットのモーションを制御)とインターネットモデルのライセンスをそれぞれ用意した。価格は個人用のLANモデルライセンスが10万5000円、インターネットモデルライセンスが12万6000円。学校や法人向けはLANモデルが21万円、インターネットモデルは31万5000円。
- ロボットプログラミングモデル(SDK)。「MI・RAI-RT」内蔵アプリケーションと同様のソフトを開発できる開発環境(73万5000円)。
- 「MI・RAI-RT」の動作やLED発光パターンが制作できる「モーションエディタ」(無償)や「MI・RAI-RT」を操作する「PCプレイヤ」(10万5000円)の実行環境とソースコードの開示。なお、モーションエディタには30のサンプルモーションが付属しているが、別途100種のサンプルモーションを収録したライブラリー(21万円)も販売する。
「モーションエディタ」(左)と「PCプレイヤ」(右)の画面
- 音声やBGMにロボットの動作(モーション)を組み合わせてメッセージを伝える「3Dメッセージ」の作成ソフト「3Dメッセージクリエータ」(無償)。1年間のサーバ使用権付き。
- 「MI・RAI-RT」の形状変更へ対応するためのソフトウェア開発環境。
同社では、「開発者は、これらのシステムを用い、コンテンツ制作からロボット内部の複雑な制御プログラムの開発まで取り組むことが可能になった。従来のロボットエンジニアのみならず、IT系のソフトウェアエンジニアがMI・RAI-RT用アプリケーションの開発を容易に行える」としている。
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