(C) 2006「ラフ」製作委員会 |
あだち充の最高傑作の呼び声も高いマンガを映画化した「ラフ」が、3月23日にスタンダード・エディションとスペシャル・エディションの2種類でDVDリリースされる。
スタンダード・エディションには4分のプロモーション映像を収録し、価格は3990円。2枚組のスペシャル・エディションには長澤まさみ、速水もこみちそれぞれのメイキング映像“まるごと長澤まさみin「ラフ」”、“まるごと速水もこみちin「ラフ」”やインタビュー集、未公開シーン、コミックスとの比較、完成披露舞台挨拶などのイベント映像集、特報、予告編、TVスポットなど約100分の特典を収録し、16ページの解説書も封入。初回分のみ豪華ブックケース&デジパック仕様で、長澤まさみ・速水もこみちのオリジナル・フォトカードが付く。価格は6300円。
二ノ宮亜美と大和圭介は、宿敵同士の和菓子屋の3代目として生まれた幼なじみ。2人は同じ高校に入学し、亜美は高飛込み選手、圭介は競泳選手として毎日プールサイドで顔を合わせていた。はじめは喧嘩ばかりだったが、次第に惹かれあっていく亜美と圭介。でも、亜美には年上の婚約者、仲西弘樹がいた。彼は競泳日本チャンピオンにして記録保持者。圭介と仲西は水泳でも、恋のライバルとしても互いに意識するようになるが……。
「ロミオとジュリエット」をベースに、亜美と圭介の意地の張り合い、ちょっとしたすれ違い、好きといえないもどかしさ、三角関係など胸キュンの要素をギュッと詰め込んだ“あだちワールド”全開の青春ドラマ。それを長澤まさみ、速水もこみちが瑞々しい演技でみせる。共演は「NANA2」の市川由衣、ドラマ「花より男子」の阿部力、「妖怪大戦争」の高橋真唯。監督は「NANA」シリーズのヒットで注目を浴びた大谷健太郎。
本作の一番の見どころは「タッチ」に続き、あだち充作品に挑んだ長澤まさみ。今回は、水着姿もたっぷりと披露し、日本人離れした健康的な肢体がプールサイドによく映えている。第6回東宝シンデレラに選ばれた妹分の黒瀬真奈美とのやりとりも微笑ましい。
渡辺えり子扮する寮母が「ラフ。未完成こそがあなたたちの武器。どんな絵も最初はラフから始まる」と寮生たちに語るが、まさに不器用ながらも精一杯青春を突っ走る彼らの姿は清々しい。王道の青春ラブストーリーもここまでベタに描ききってしまえば、恥ずかしさを感じないもの。本格的な水泳シーンも満載なので、ひと足もふた足も早い夏気分を満喫しよう。
関連サイト:http://www.rough-movie.jp/index.html(公式サイト)
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