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ソニー、120Hz駆動&DLNA対応の新「ブラビア」2シリーズ発表

» 2007年03月28日 14時08分 公開
[ITmedia]

 ソニーは3月28日、液晶テレビ「BRAVIA」(ブラビア)の新製品「J5000」「J3000」シリーズを発表した。20V型から40V型まで、2シリーズで計6モデルをラインアップ。全機種DLNA準拠のネットワーク機能を搭載したほか、HDMIコントロールにも対応。上位シリーズの「J5000」には、新たに120Hz駆動の「モーションフロー」を盛り込んだ。4月25日から順次発売する予定だ。

photo J5000シリーズ(上段)は、黒御影の質感をイメージした黒を基調とし、アルミ粉末を配合した塗装を施した。J3000シリーズ(下段)はシルバーとブラックのバリエーションを用意。どちらもマット仕上げだ
型番 パネル解像度 モーションフロー(120Hz駆動) ライブカラークリエーション HDMI 発売日 店頭想定価格
KDL-40J5000 ワイドXGA 3(側面1含む) 5月25日 30万円前後
KDL-32J5000 ワイドXGA 3(側面1含む) 5月25日 23万円前後
KDL-40J3000 ワイドXGA - 2 4月25日 28万円前後
KDL-32J3000 ワイドXGA - 2 4月25日 21万円前後
KDL-26J3000 ワイドXGA - - 2 4月25日 17万円前後
KDL-20J3000 ワイドXGA - - 2 4月25日 12万円前後

 パネル解像度は全機種ワイドXGA(1366×768ピクセル)ながら、新たに10bitパネルを採用。従来機種「S2500シリーズ」に比べて約64倍の階調表現が可能になった。またJ5000シリーズは、液晶テレビ特有の残像感を軽減する倍速駆動技術「モーションフロー」を新搭載。縦・横・斜め方向の動き検知を行う独自アルゴリズムで中間フレームを生成。なめらかな動画を再現するという。また広色域バックライトシステム「ライブカラークリエーション」は32V型以上のモデルに搭載した。

photophoto 「モーションフロー」の概要。毎秒60コマのテレビ放送では、各コマの間に新しい1コマを作り挿入する(左)。映画素材ではオリジナルフレームの間にそれぞれ4フレームを挿入(右)

 映画素材では、毎秒24フレームのオリジナルフレームにそれぞれ4フレーム分の映像を作り出し、従来の2-3プルダウンで生じていた輪郭のゆれを抑える。効果の強弱や好みで選択できる3つの設定を用意した。このほか、Blu-ray Discフォーマットで規定されている24P信号入力もサポートしている。

photophoto シアターサウンドシステム「RHT-G800」をHDMI経由でコントロール

 HDMI端子は、J3000シリーズが2系統を装備。J-5000シリーズでは3系統を備え、そのうち1系統を本体側面に配置している。HDMIコントロールも今回からサポートしており、同社のシアターサウンドシステム「RHT-G800」(5月25日発売)とHDMIケーブルで接続すると連携動作が可能になる。たとえばJ5000シリーズの場合、リモコンの「シアター」ボタンを押すだけでテレビ側の音声入力を切り替え、画質モードが「シネマ」に変わる仕組みだ。なお、シネマモードは、ソニー・ピクチャーズと共同で開発したという。

 電子番組表(EPG)は、最大7ch表示が可能なラ・テ欄形式。テレビを視聴中でも、画面下を使って裏番組や次の番組を確認できるほか、新たに「お好みナビ」を搭載している。「お好みナビ」は、ユーザーの視聴履歴を分析して好みの番組をチェックするというもので、ユーザーが好みそうな番組があると、EPGの中に「☆」印を表示してくれるほか、“最もおすすめの番組”が始まる直前には、画面右下にアイコンを表示して教える。

photo テレビ視聴中に裏番組や次の番組を確認できる
photo “最もおすすめの番組”が始まる直前には、画面右下にアイコンを表示(下)

 ネットワーク機能が充実している点も新シリーズの特徴だ。まず、DLNA準拠のネットワークプレーヤー機能を内蔵。他社製品を含めDLNA対応のサーバがあれば、リビングルームで映像や写真、音楽などを楽しめる。

 冒頭で触れたアプリキャストは、ソニーが運営するネットワークサービスだ。ブラビアをインターネットに常時接続しておくと、テレビを見ながらブラビアの画面に最適化された情報コンテンツを閲覧できるという。

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 コンテンツ面では、Amazon.co.jp、楽天、ソネットエンタテインメント、ヤフーなどがパートナー。たとえばAmazonや楽天の商品検索、ヤフーのオークション、ニュースや天気予報といった情報、写真共有サービスなどが提供される予定だ。テレビポータルサービスの「アクトビラ」にも対応した。

photophoto 側面のUSB端子にデジカメなどを接続してテレビで閲覧。今回から最大50枚のサムネイル表示に対応した(左)。写真再生時には、画質設定が「フォト」モードになる。なお、フォトモードはデジタル一眼レフカメラ「α」の開発チームと共同でチューニングを行ったという

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